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五輪に思い入れ深い松中・シドニーへ 野球8人のつわもの(3)
  • 五輪に思い入れ深い松中

    ダイエーの松中信彦内野手
     1996年アトランタ五輪のキューバとの決勝。日本代表の4番だった松中信彦内野手(ダイエー)は、一時同点に追いつく満塁本塁打を放ち、日本中をわかせた。「プロで打ったどの本塁打とも比較できない、価値のある本塁打です」

     その銀メダルから4年。プロ入り当初は金属から木製に変わったバットの対応に苦しんだ。しかし、昨季23本塁打を放ち、今季は前半戦でいずれもパ・リーグ2位につける20本塁打、69打点。連覇を狙うダイエーの主軸に成長した。

     昨オフ松中は、五輪の選手派遣に反対の意向を示していた球団に対し「選手を出すことになったら、僕を出してほしい」と訴えた。五輪に最も思い入れの深いプロの1人だろう。

     4番は中村紀洋内野手(近鉄)に譲りそうだが、中軸の働きを求められる立場に変わりない。「メダルを取るためにいく。そのために呼ばれたんですから」と自覚は十分にある。

     昨秋のアジア予選では、アマ側の気遣いを感じた。「プロはプライドを捨てないと駄目。チームが一体となるような役割をしたい」。豊かな経験はシドニーでも生きるはずだ。

  • 喜びと困惑の鈴木郁

    中日の鈴木郁洋捕手
     中日の鈴木郁洋捕手にとっては、全く予期しない代表入りだった。「(昨年の予選を)テレビで見て、漠然といいなとは思っていた。いろいろな国の野球を見て、いい経験にはなると思うが、まさか自分が行くとは思わなかった」。喜びと困惑が入り交じった複雑な表情を見せた。

     無理もない。宮城・仙台育英高から東北福祉大を経て、ドラフト4位で入団した3年目の25歳は、プロはもちろん、アマでも目立った実績はない。

     リード、肩、打撃のどれをとっても、アマが熱望した古田敦也捕手(ヤクルト)と比べ、見劣りすることは否定できない。上回るのは足が速いことぐらいか。松坂大輔投手(西武)、黒木知宏投手(ロッテ)らとバッテリーを組み、リードできるか、本人も不安を感じているはずだ。

     181センチ、72キロの細身の体にかかる重圧は相当なものだろう。それでも気負いは見当たらない。「古田さんが出るのが1番よかったとは思うが、自分のよさを出して穴を埋めたい」。経験したことのない大舞台へ。静かに闘志を燃やしている。

    〔共同〕

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