NIKKEI NET
シドニー五輪2000
最新ニュース
new競技別
new解説者の目
五輪ビジネス
豪SMH紙から
みどころ・コラム
from シドニー支局
競技日程
選手紹介
競技会場
フォトギャラリー
国別メダル数
みどころ・コラム
フルスイングの中村・シドニーへ 野球8人のつわもの(2)
  • フルスイングの中村

    近鉄の中村紀洋内野手
     観衆もまばらな大阪ドームを本拠地に「存在を全国の人に知ってほしい」とフルスイングを続ける近鉄の中村紀洋内野手にとって、シドニー五輪は願ってもない舞台だ。

     「プロに入ってから、常に4番を打つことを目標にしてきた」という中村は、チームでは6月24日の日本ハム戦から4番を務め、前半戦を終わって25本塁打、73打点でパ・リーグ2冠王。オールスター戦では全パの4番を打った。

     21日には大田垣耕造監督から日本代表の4番に指名された。「今度は日本の4番。狙っていたし、あとは責任を果たすだけ。結果を出す」と、いつもは軽い乗りの中村も、この時ばかりは真顔だった。

     中村の日本代表への思いは強い。1990年、大阪・渋谷高2年の時に大阪府選抜の一員としてオーストラリアに遠征。その時のユニホームは「もう着ることはないと思った」と大切に保管している。

     中村の野球哲学は「全打席本塁打狙い」。五輪でも「もちろん姿勢は変わらない。自分が本塁打を打てば勝てる。金メダルを狙う」と言葉に力をこめた。

  • 河野はスライダーが武器

    広島の河野昌人投手
     広島の河野昌人投手は「陸上とかを見ていて、すごいなと思っていました。でも、自分には縁のないものだと考えていた」という五輪出場に「自分にとっての勲章ですね」。緊張感に誇らしさがまじる。

     佐賀・竜谷高から97年にドラフト3位で入団。昨年8月に初勝利を挙げ、4年目の今季は一軍定着を狙う。五輪を打診された当初は「シーズン中だし、自分は今、頑張らなければいけない時期。正直言って行きたくなかった」と言う。

     だが、達川晃豊監督の「名誉なこと、頑張ってこい」の言葉で、気持ちが変わった。「チームに貢献して、金メダルを取りたい」。140キロ近い高速スライダーを武器に、球の切れと度胸で勝負する右腕は燃えている。

     旅行でも海外の経験はない。パスポートの手配は、今年1月に結婚した典子夫人に任せた。「ちょっと心配ですね」と照れた。しかし、世界の強打者との対戦の話になると顔つきが変わる。「当たったら、もっていかれる。でも、とんでもないボール球でも振ってくる。三振を取れるんじゃないかな」と強気に言った。〔共同〕

  • Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.