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自転車、軽量化を追求
走行シミュレーターで選手の心肺能力を測定(埼玉県上尾市のブリヂストンサイクル)
 シドニーで2回目となる自転車のクロスカントリー。自然の地形を利用した1周約7キロのコースを、マウンテンバイクで6周する体力的に過酷なレースだ。

 この競技で国内トップを争う宇田川聡仁、鈴木雷太の両選手と契約しているのが、ブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)。4月に始まった五輪選考会を兼ねた今季のジャパンシリーズでは、軽量化を追求したニューマシンを投入した。

 最大のポイントはフレームだ。昨年はスチールとカーボンの2種類を路面状況に合わせて選択していたが、今年は軽量のアルミフレームに一本化した。

 マウンテンバイクは直径が大きく、肉厚のフレームを使うが、今回はロードレース用の細型フレームを採用した。重量を抑えるため、後部サスペンションも外した。その結果、フレーム重量は1.2キロとスチールに比べ0.4キロ、カーボン(後部サスペンション付き)に比べ0.9キロの軽量化に成功した。

 フレームが細い分、耐久性は落ちる。ニューマシンは5、6レースでゆがみが生じ、使用不能になる。スチールの半分しか持たない計算だ。

 だが、耐久性を犠牲にしてでも、軽量化は欠かせない条件だ。開発を担当した製品設計部の永田哲二氏は「ここ2、3年、ロードレースから流れてきた欧州選手が増えるに連れ、レースの高速化が進んだ」と話す。体力に勝る欧州勢に遅れないためには、軽いマシンの開発が課題だった。

 ジャパンシリーズでは2戦目で宇田川選手が優勝し、ニューマシンの威力を示した。同選手は五輪の代表選考でも最右翼にある。永田さんは「海外選手は手ごわいが、何とか健闘してほしい」と期待をかけている。

[2000年6月7日/日本経済新聞]

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