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迎え撃つ強敵たち
 優勝タイムを2時間23分前後と予想すれば、有力選手は絞られる。2時間20分43秒の世界最高記録を持つテグラ・ロルーペ(ケニア)が、日本にとって最強のライバルだ。4月、女子単独レースのロンドンを制してマラソン4連勝。それをすべて違うコースでやってのけ、レース対応力の高さを証明した。

 5000メートル14分49秒12のスピードを誇る。ただ、五輪、世界選手権は過去に1万メートルでしか出場していないのが気になるところ。初の五輪マラソンとなるシドニーで、序盤から神経戦が始まるとどうか。強豪がけん制し合ったロンドンの優勝タイムは2時間24分33秒。日本勢は10分対抗できる。

 今年1月の大阪国際を自己最高2時間22分54秒で制し、大会3連覇を果たしたリディア・シモン(ルーマニア)も怖い。アトランタ五輪6位、世界選手権は連続3位と安定している。

 1990年、17歳でマラソンデビューしてから、マラソン24回と経験も豊か。だが、今年に入ってすでに大阪国際、ロンドンを走っている。シドニーは1年で3回目となり、走りすぎの懸念もある。

 アトランタ金のファツマ・ロバ(エチオピア)は4月、ボストンで3位に終わり大会4連覇を逃した。野性味は失われたが、調整が合えば一発があり侮れない。ロンドン3位のジョイス・チェプチュンバ(ケニア)は、ドイツを拠点にするロルーペの練習仲間。2時間25分を確実に切る力を備えている。

 このライバルたちに日本期待の高橋尚子は直接対決したことがない。世界で走った経験の浅い高橋が百戦錬磨の強敵に揺さぶられるのか、逆に相手に未知の恐怖を抱かせて動きを封じるか。レース展開を左右するポイントになる。

[2000年6月7日/日本経済新聞]

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