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(8/20)豪スポーツ界、高まるビジネス熱
 【シドニー20日=大石信行】9月15日のシドニー五輪開幕を前に、オーストラリアのスポーツ産業の熱気が高まっている。様々な試合の興行収入や関連商品の売り上げなどを合わせた産業規模は、1999年に100億豪ドル(1豪ドル=約64円)を突破して国内総生産(GDP)の約2%の水準に達したとみられ、日本の1%を大きく上回る。今後も「年4%は伸びる」(豪スポーツ委員会)見通し。スポンサーなどからの収入も増え、主要産業の一つに数えられるほどになった。国やスポーツ界が一致して選手の実力と魅力を高め、ファン層を開拓してきた努力が実った形だ。

 「ドーピング(薬物使用)をどう思うか」「今の政治について意見は?」――。先月初め、豪州東部のゴールドコーストであった水泳五輪代表チームの合宿で、選手に対する模擬記者会見が開かれた。

 模擬会見には、競泳男子自由形の200メートルと400メートルで世界記録を持つイアン・ソープ選手らが参加。日本の水泳連盟にあたるオーストラリア・スイミング(AS)のメディア部長で元新聞記者のハンソン氏の指導で受け答えを練習した。

 その狙いはASの選手の“商品価値”を高めることにある。マーレイ理事長は「観客を増やし、スポンサーの支持を得るには、プールの外での選手のイメージを良くしないといけない」と説明する。アマチュア選手を束ねるASは事実上、興行主や芸能プロダクションのような企業として動いている。

 水泳は、今では豪州で最も人気が高いスポーツ。5月に開いた五輪代表選考会のテレビ中継の視聴率は30%を超えた。だが、これほどの人気になったのは最近のことだ。

 そのきっかけはテレビ中継の増加だった。ASは93年に民放最大手の「ナイン・ネットワーク」に2万5000豪ドルを支払い、水泳大会の放送を依頼した。

 こうした型破りな作戦で人気を高めてスポンサー収入を増やし、育成資金を上積みした。おかげで水泳陣の実力が上がり、人気が一層高まるという好循環が生まれた。選手には「アマチュアスポーツもビジネスと切り離して考えられない」という考えを浸透させた。

 現在、ASとスポンサー契約を結ぶ企業は豪通信最大手のテルストラ、キヤノンなど5社に増え、99年度のスポンサー収入は約122万豪ドルと4年前の2.2倍に膨らんだ。米国の水泳連盟がASにならい、米テレビ局に大金を払って中継を依頼するほどの成功ぶりだ。

 選手がスポンサーから得る収入も増えている。金メダルが確実視されるソープ選手は「五輪後、数年で1000万豪ドルを稼ぎ出す」(豪経済誌マネー)とされる。

 国技ともいえるラグビーでは、15人制ラグビーの団体「ラグビー・ユニオン」が95年にプロ化した。その際、ニューサウスウェールズ州立銀行(現コロニアル銀行)の最高経営責任者(CEO)だったオニール氏をCEOに迎え、経営陣も元スポーツ選手からビジネスマンに入れ替えた。

 オニール氏らは地方で新たなチームを作り、入場料を下げてファン層を拡大。昨年のラグビー・ワールドカップで豪代表チームが優勝したこともあり、興行収入などの年商はアマ時代の1000万豪ドルから、昨年は4500万豪ドルに伸びた。

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