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(8/18)五輪はビジネスの場、その効果は100億円・ミズノ上治取締役
ミズノの上治丈太郎取締役
 ミズノは80年のモスクワ以降、五輪のスポンサー活動を続けている。メダルを獲得する実力選手に製品を提供し自社ブランドを世界にアピールするだけでなく、特定の選手と専属契約を結び世界記録を狙える製品の開発力を高めてきた。「五輪はビジネスの場」と語る上治丈太郎取締役に、五輪の効果などについて聞いた。

 ――五輪に協力するようになった経緯や効果の見通しは。

 「元々日本のスポーツ用品は安かろう悪かろうのイメージがあったが東京五輪の成功で変わった。当社もブランド認知を目指して取り組みを始め、88年のソウルで効果が出た。ミズノ製のスパイクが陸上100メートル、200メートルで金・銀を独占した。また米国のカール・ルイス選手とは87年から95年まで契約し、専用の靴を提供してきた。一流の選手と付き合うことで高い技術力が身につく」

 「前回のアトランタからシドニー五輪終了まで4年間で契約金や製品開発を含めた費用は35億円を見込んでいる。ただ五輪でミズノ製品を使った選手が表彰台に上れば、効果は宣伝費を含めて100億円を下らない」

 ――金メダルを狙う選手は具体的にどんな要望を出してくるか。

 「例えば陸上選手なら『0.5秒縮めたい。このうち0.25秒は自分の力で解決するから残りの0.25秒はミズノの靴で何とかして欲しい』と言ってくる。開発では動くときの足の形を分析し、体のどの筋肉がどう作用するかといったことを研究する。開発費は1足で1億2000―3000万円かかる」

 ――有名選手との契約は広告代理店などを経由するのか。

 「独自にスポーツ選手の代理人たちと関係を築いて情報を収集する。各競技の有名選手のデータは東京に集まるようにしている。選手には契約金に加え、メダル獲得や世界記録更新などがあればボーナスを出す。契約ではドラッグに関する調査やケガした場合の権利と義務に関して項目を設け、違反があれば賠償を請求できるようにしている。契約金はサッカー選手が最も高く、次いで陸上、水泳・柔道という傾向だが、金額自体はカリスマ性を持つ選手が減ったせいか下がり気味だ」(聞き手はネット編集部 遠藤繁)

五輪と商品開発

 ミズノはシドニー五輪ではやり投げのヤン・ゼレズニー選手(チェコ)らと契約を結び、「最低600人以上の選手がミズノ製品を使う」(上治氏)。同社はまた、大会に合わせて抵抗を少なくした水着や耐久性を高めたスパイクなどを開発した。中でも水着はサメの皮膚を参考に体を覆う大胆なデザイン。4月に開催した競泳日本選手権で源純夏選手や千葉すず選手らが着用して話題を集めた。

 水着はこれまで日本水泳連盟が各社を持ち回りで指定していた。ただ選手の中から希望する水着の着用を求める声が目立ってきたため、水連は競泳用については着用時にメーカー名を外すという条件で「自由化」を打ち出した。上治氏によれば、シドニーではミズノの水着ブランド「SPEEDO(スピード)」を着用する選手は全体の75%にのぼる見込みという。

 選手は好記録を目指してウエアの性能に神経をとがらせる。一方で、科学技術を駆使したスポーツ用品メーカーの開発競争は激しさを増し、金メダルを狙う実力派の取り込みもし烈になっている。

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