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(10/4)アボリジニから見たシドニー五輪
 全17日の日程を終えてシドニー五輪は終了した。移民の国、オーストラリアで開催する五輪が掲げたテーマは「民族の融和」だったのだと言われる。異文化の相互理解は先住民族「アボリジニ」と白人の少女が手をつないでいた開会式の場面に象徴されるが、盛り上がりを見せたこの五輪をアボリジニはどのように感じたのか。アボリジニ市民評議会のハーブ・シムズ幹事に話を聞くと、相互のコミュニケーションの重要性を訴えている。

       ◇

 ――シドニー五輪が終了したが内容には満足しているか。

 「イエス。開会式は行っていないのだが、閉会式はアボリジニを含めたオーストラリアを反映していた。後半に登場した有名人たちはお手本とも言うべき人たち。国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ会長やシドニー五輪組織委員会のマイケル・ナイト委員長が『最高の五輪だった』と絶賛している」

 「ただ民族的な観点で、何かが欠けていたような気もしている。アボリジニが扇動的になったり過激になったりすることはない。だから(アボリジニが)話をする機会があれば良かった。五輪は世界中から人が集まる絶好のいいチャンスだったと思う」

 ――五輪が現実とは裏腹に、融和をアピールしていた印象もあるが。

 「今年は融和が進んでいる。91年から融和に向けた取り組みが本格的になっているが、ハワード首相はアボリジニに『済まなかった』ということを拒んでいる。もしハワード首相に家族がいて、家族を大事にする“ファミリー・マン”なら、アボリジニの感情だって理解できるはず。彼はいま国の指導者だから言うべきじゃないか。一方で野党のトップは『済まなかったと言うべきだ』と主張している」

 ――キャシー・フリーマンが陸上の女子400メートルで金メダルを獲得し活躍した。

 「彼女は我々の誇りとなっている。まず最終ランナーとして聖火を運び、聖火台に点火した。そして世界から集まる選手と戦って見事金メダルを獲得した。アボリジニの『プライド』を代表したと言える。フリーマンは以前、レースに勝ったときアボリジニの旗だけ持って勝利を喜んだことがある。今回はオーストラリアの国旗とアボリジニの旗の両方を持って観客にこたえていたのがうれしかった」

 「彼女は重要な役割を果たしたが、若くてその前世代の経験があるわけではない。自分は教育の機会を10分得られなかった。我々はオーストラリアの一部である。政府にはアボリジニに対する効果的な政策を打ち出せない無能ぶりを感じる」

       ◇

 自ら家族と切り離され、白豪主義の下で育てられた「盗まれた世代(ストールン・ジェネレーション)」というシムズ氏。教育の機会も十分与えられず「社会で勉強した」との言葉は力強い。現在計画中の本の執筆でこれまでの経験を明らかにして、世界の理解をはかる考えだ。(シドニー=遠藤繁)

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