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白鳥をイメージしたボールの演技で、日本でも人気は高い。優勝候補のカバエワやラスキナのミスに乗じた一面もあったが、「新女王」の座に駆け上がったのはバルスコワだった。
昨年の世界選手権では個人総合3位。常にカバエワの後じんを拝してきた。「信じられない。(一番なんて)考えたこともなかった」。表彰台の中央でも演技同様、すました表情で喜びを口にした。「どう反応していいのか分からなかった」とも振り返った。
そんな“白鳥”が勝負へのこだわりを見せた場面があった。カバエワらが脱落した後の3種目目、得意のボールの白鳥の羽ばたきの場面で、技の難度を下げた。
いつもは高く上げた足の上に置かれるボールが、ミスの出にくい手で操られる。リスクを避け、千載一遇のチャンスをつかむ計算高い演技だった。
カバエワよりも4歳年上の21歳。「戦術ではなくて、その方が見ている人にもいいと思ったから」とバルスコワは説明する。したたかな受け答えに新女王の強さが見え隠れした。〔共同〕 |