(26)現在も歴史の通過点
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| | エピオルニスの卵が数センチ大(厚さ約3ミリ)に壊れ、地表を覆うように産卵している(マダガシカル南部の海岸近く、国立科学博物館提供) | |
これまでに発見されている最大の卵は、長さ約40センチメートル、推定容量約12リットルの化石だ。恐竜ではなく、エピオルニス(象鳥=ぞうちょう)という鳥が産んだものとされる。アフリカ沖の島マダガスカルにいた体高2.5メートルにもなった飛ばない鳥で、17世紀まで生息していたという説があるが、定かではない。山階鳥類研究所が中心となって組織する「象鳥会議」は、絶滅と人間のかかわりや象鳥の起源の謎を探ろうとしている。
絶滅にはプラスの面もある。例えば、6500万年前の大量絶滅がなかったら、地球はまだ恐竜の世界だったかもしれない。生物の歴史は、過去から未来への時間軸の上で相対化しなくては、現代すら理解できないことを教えてくれる。
ヒトが進化の頂点にあり、絶滅した生物は劣っていたと思われがちである。しかし、ヒトもチンパンジーも、シーラカンスもバクテリアも、現在の生物はどれもそれぞれの系統樹の枝の先端に位置し、進化の最先端にいる。そして、その現在も歴史の通過点でしかない。
(国立科学博物館主任研究官 真鍋真)=おわり
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