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西暦2000年問題と同様にコンピューターの誤作動が起きる恐れのある「大うるう年問題」が2月29日に巡ってくる。年末年始に大きな被害なく乗り切った政府や大企業はおおむね平穏なムードだが、2000年問題でトラブルが目立った中小企業ではこの「ミニ2000年問題」を目前に控え再び警戒感が高まっている。金融市場でも誤作動を懸念する動きが出ている。
コンピューター業界では年末年始ほど動員する企業は見当たらない。28日から29日にかけて日本アイ・ビー・エムが企画・営業の担当責任者を夜まで待機させるほか、NECが企業向けの問い合わせ窓口を設ける程度。日本電信電話(NTT)グループも通常時の2倍にあたる約1000人を配置して24時間の監視を続けるが、年末年始のような臨戦態勢はとらない予定だ。
政府は首相官邸に28日夜から連絡室を設置して情報収集にあたる予定だが、泊まり込みは10人程度。「大半の大企業では年末までに2000年問題への対応を済ませた時点で、大うるう年の対策も織り込み済み」(内閣2000年問題対策室)と大きな混乱は発生しにくいとみている。
ただ、不安が残るのは中小企業。コンサルティング会社のオーディーエス(東京・港)によると、関東地方の中小企業で日付や金額を誤った請求書が作成されるなど2000年問題が原因とみられるトラブルが頻発。同社の2000年問題対策ソフトが1月以降も売れ続けている。
埼玉県内のある企業では「マイナス数万円」という請求書が1月末に作成されたという。神奈川県内の病院では昨年までの患者の診察データが消滅してしまったケースもある。いずれも2000年問題の影響でコンピューターが誤作動したのが原因だ。
中小企業の中には新たに2000年問題対策済みのコンピューターを購入したにもかかわらず、トラブルが発生。「業務に支障が生じた企業に対してコンピューター会社が賠償金を支払った」(業界関係者)ケースも出ている。このため、大うるう年問題も大手企業ほど楽観視できない状況にある。
このほか、短期金融市場では29日をまたぐ金利の上昇などが起きている。

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