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(7/2)遺伝子組み換え食品の安全性など国際ルール・サミットで合意へ
 21日から開く主要国首脳会議(沖縄サミット)で、日米欧8カ国は遺伝子組み換え食品について安全性、周辺環境への影響、表示方法――の3点で国際ルールづくりを加速することで合意する見通しだ。世界的な食糧不足問題に備えるため、組み換え食品への消費者の不安を抑え普及を促すのが狙い。もっとも規制を最小限に抑えるべきだという米国と規制強化を主張する欧州との対立は根深く、ルールづくりが円滑に進むかどうかは議長国の日本の調整がカギを握っている。

 サミットでは専門機関に早急なルール整備を求める。食品の安全性については世界保健機関(WHO)、国連食糧農業機関(FAO)が合同で設立した食品規格委員会(コーデックス)の特別部会で審査基準を作成。周辺の植物や生態系など環境に与える影響の評価方法は、経済協力開発機構(OECD)などで検討を急ぐ。

 遺伝子組み換え食品か非組み換え食品かを消費者が判断するための表示方法では、コーデックス食品表示部会に作業部会を設置して検討する。幅広く表示を義務付ける案と、成分や栄養価が変化した食品に限定して表示する案があり調整を進める。

 遺伝子組み換え食品を巡る欧米の対立は食品の安全性に対する国民感情の違いからきているといえる。英国では1996年に、牛の脳がスポンジ状態になり死に至る「狂牛病」騒ぎが起き、今年に入ってからも欧州各国でトウモロコシや菜種などで遺伝子組み換え種子が混入していたことが社会問題になった。一方、米国は約10年前から遺伝子組み換え食品の安全性が議論され、国民に受け入れる土壌が培われてきた。

 遺伝子組み換え食品の危険性を証明する科学的データは、これまでのところは出ていない。しかし欧州連合(EU)各国は国民感情を無視できず、危険性の疑いが晴れない限りは、販売前に厳しい審査を実施する「予防原則」を主張。逆に米国は危険と証明されない限り安全という立場で、これがルール作りの最大の対立点となっている。

 日本は「欧米の中間」(農水省)で調整役を期待されている。


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