小選挙区の政党別死票率 |
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投票した候補者が落選したため議席に結び付かなかった「死票」の数は、小選挙区で約3153万票に上り、死票率は51.8%だった。1996年の前回衆院選の54.6%を下回ったとはいえ、なお過半数の民意は反映されておらず、小選挙区制度の問題点が改めて浮き彫りになった。
政党別にみると、民主党が937万票で最も多く、死票率は55.7%だった。次いで共産党の735万票で、300の小選挙区に擁立した公認候補が全敗したことから死票率は100%に達した。
自民党は685万票で3番目に死票が多かったが、その割合は27.5%と低水準。与党3党間の選挙協力で小選挙区の候補者を絞り込んだ成果が表れた格好。公明党(53.6%)や保守党(39.1%)の死票率も野党側に比べて低めになっている。
〔日本経済新聞 夕刊 2000年6月26日〕
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