ネット討論会

テレビ東京選挙特集
テレビ東京選挙特集
title bar here

6月27日更新
記事一覧▼
(6/26)連立与党、変わる権力構造
 自民、公明、保守の与党3党は26日、衆院選で政権の枠組みが「信任を得た」として第二次森内閣の発足に向け動き出した。与党3党の獲得議席は、常任委員会の委員長をすべて独占しても、委員数が野党を上回る絶対安定多数(269議席)を確保した271議席。与党内でも評価が分かれるものの、自民党が「単独政権政党」から「比較第一党政党」へと性格を変えたのは確かだ。

勝敗は

 「それにしても際どかったな。自民党単独で233議席というのは」――。森喜朗首相の側近はこう振り返った。第二次森内閣の円滑な発足には「与党の安定過半数」が必要条件だったが、同時に「自民229議席」が十分条件でもあった。

 野中広務幹事長が「責任ライン」とした229議席を割り込めば、野中氏の辞任は避けられず、首相の責任論にも発展しかねなかったためだ。言い換えれば、同党の議席が5議席少なければ、党内が混乱した可能性もある。

 ただ、「229議席」にも「前回1996年選挙の獲得議席(239)から定員削減(20)の半分を引いた数字」という以外、さしたる根拠があったわけではない。同党の衆院解散前勢力は前回が211議席にすぎなかったのに対し、今回は271議席。それでも「自公保選挙協力」を優先し、選挙前から単独過半数獲得を目指さない姿勢を明確にした。

協力の代償

 「一部の小選挙区を公明党に譲っても、一選挙区あたり2万票といわれる公明党票を取り込めれば、小選挙区は万全」。公明党との選挙協力を推進した自民党執行部には、こんな読みがあった。結果的には、自民党が協力したはずの選挙区で、公明党は惨敗。自民党も地方では底力を発揮したものの、都市部を中心に無党派票が「反自公」に回り、ベテラン議員を含めて落選が相次いだ。

 選挙戦では、政権支持票は与党第一党に向かい、批判票は野党第一党に集中するのが常識。その分、与野党の第二党以下は割を食う形になるが、強固な支持基盤をもつ公明党は、あえて与党第二党としての立場を鮮明にする道をとった。

 与党3党はいずれも議席を大幅に減らしたものの、いずれの政党も過半数を維持できない「連立政党」の観点からみれば、「負けて、勝った」ともいえる。民主党をはじめとする野党側が連立政権を組めないことを明らかにしたことは、「自公」が分裂せずに手を組み続ければ、これに変わる枠組みは当面、見当たらないとのメッセージにほかならない。

独自色

 自民党の過半数割れに伴い、公明党は11議席を減らしたとはいえ、逆に影響力を増した。新進党に参加して野党時代を過ごした失敗に照らせば、比較第一党との「半永久連立」の方が、はるかに安定性がある。しかも今回の選挙で、参院だけでなく衆院でも「与党過半数」のキャスチングボートを握った。

 ただ、公明党の生命線は、選挙のたびに議席が大きく変動し、同党並みの勢力も存在しやすい衆院よりも、参院で一定勢力を維持することにある。今回の自公協力の不発は、来年夏の参院選をにらめば、重大な懸念要因。参院選に向け、公明党が独自政策を強くアピールしていく可能性は大きく、自民党も政権維持のためにこれを最大限、受け入れざるをえない宿命にある。

「選挙ニュース」トップへ >>


(6/27)青木官房長官、辞意を正式表明・後任に中川幹事長代理が内定
(6/27)特別国会召集決める臨時閣議、7月1日に開催
(6/27)米大統領、森首相の続投を歓迎・サミット議長役に期待表明
(6/26)第2次森内閣、堺屋企画庁長官再任へ・中川氏、官房長官内定
(6/26)連立与党、変わる権力構造
(6/26)衆院議長、綿貫氏が有力
(6/26)首相、IT軸に政策攻勢へ
(6/26)自民加藤・山崎派、首相続投を支持
(6/26)議席減、自民内力学に波紋
(6/26)民主、森首相退陣迫る・3野党に共闘呼びかけへ
(6/26)与党3党首、森政権支持で一致
(6/26)3党首、7月4日首班指名・組閣で一致・官房長官
(6/26)「民主党の政策、十分浸透せず」・連合会長
(6/26)民主幹部、次の参院選照準に協議重ねる
(6/26)共産党、現執行部維持へ・綱領見直す必要なし
(6/26)衆院選で沖縄県選管に誤り、自治省が投票率を訂正
(6/26)公明、神崎・冬柴体制を維持
(6/26)最高裁9裁判官は全員信任・国民審査
(6/26)労組出身者4%弱に・当選者出身基盤
(6/26)「構造改革で10年計画を」・経団連会長が新政権に要望
(6/26)沖縄県で比例開票大幅に遅れ・不在者投票処理で混乱
(6/26)欧州メディア、森首相の指導力に厳しい見方
(6/26)初の在外投票、登録有権者の29%にとどまる・自治省調べ
(6/26)与党65議席減、安定多数は確保・森首相の続投固まる
[解説・分析]
自民3役と蔵・外相再任、来月4日にも新内閣発足
民主、批判票取り込む・政権交代「足掛かり」
共産、党勢拡張ならず・「土井社民」は存在感示す
「森続投」でも多難・自民内に不満の声
公明、執行部に衝撃・自民との選挙協力空振り
[市場はどうなる]
大和総研の秋本氏 「外国人から失望売りも」
富士証券の上野氏 「外国人の日本株買い再開がポイント」
興銀証券の熊谷氏 「市場介入姿勢緩む」
パリバ証の山崎氏 「株価は景気にらみ・衆院選は織り込み済み」
日興証券の西氏 「衆院選後の株価は2万1000円までのレンジ」
ニッセイアセットの武藤氏 「株式相場に目立った動きない」
クレディ・リヨネの市川氏 「構造改革進めないと市場失望」
住銀の野手氏 「海外投資家、円買いより慎重に」
ニッセイ基礎研の櫨氏 「為替、政局不安の円売りは一時的」
ドイチェ証券の水野氏 「為替相場を動かす要因にはならない」
[識者・経済人コメント]
財界、構造改革の断行求める・与党の安定多数確保で
ひとまかせにできないという自覚強まった・田中直毅氏
構造改革のビジョンを改めて示すべき・香西氏
日本経済再建が課題・丹羽伊藤忠社長
新政権は電子政府の実現を・秋草富士通社長
政局の早期安定望む・小柴百貨店協会会長
 
関連リンク
自由民主党
民主党
公明党
日本共産党
保守党
自由党
社会民主党
自由連合
首相官邸
衆議院
自治省
外務省

Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.