ネット討論会
title bar here


関連情報・コラム

【激戦区】県連の反乱(2)・和歌山1区
和歌山1区
谷本 龍哉 33 無 新
原 矢寸久 48 共産新
中西 啓介 59 保守前
(原氏は比例代表との
重複立候補)
 「もうダメかもしれません。でももう一度、中西を国政に参加させてやりたいのです」

 「小沢一郎さんと一緒だった年月はつらい日々の連続だったが、やっと皆さんのために働ける。チャンスを下さい」

 21日午後、和歌山市内のホテルで開いた個人演説会で、支持者を前に言葉を詰まらせる保守党の中西啓介氏夫妻の姿があった。

 同じころ、無所属の谷本龍哉氏は同市内で街宣車を止め、マイクを握った。「今、求められているのは閉塞(へいそく)打開の新しい答え。古い政治家には無理な時代だ」――。

 中央の意向優先に反発――無所属・谷本氏

 和歌山1区は、自民党和歌山県連が、中西氏推薦を決めた党本部に反旗を翻し、県議だった谷本氏を擁立した。地元の意向より中央の枠組みを優先させた党本部への反発が谷本陣営を結束させ、党本部と県連が真っ向からぶつかりあう選挙戦となった。

 昨春の県議選で過去最高の1万8000余票を獲得した谷本氏の陣営には、和歌山市選出の自民党県議7人のうち6人が名を連ねる。和歌山選挙区選出の世耕弘成参院議員も「党本部からどんな処分を受けてもいい」と谷本氏と共に市内を遊説、若さを強調する一方で、建設業界を中心に地場の企業の支援を固める。

 公明の自主投票痛手――保守・中西氏

 一方で中西氏の陣営は自由党からの分裂劇を巡って支持者の賛否が分かれていることなどから「支持基盤に緩みも出ている」(幹部)と険しい表情だ。本来なら与党として中西氏を推薦するはずの公明党が、与党内の選挙区調整の結果を不満とし、自主投票を決定。市内3万票と言われる創価学会票の行方も読み切れない。

 中西氏苦戦の報を受け、自民党の古賀誠国対委員長が21日、急きょ和歌山市入りし、市内2カ所で「対立候補が当選しても、自民党の仲間として一緒にやることは絶対にない」と訴えた。だがそれを伝え聞いた自民党県連の平越孝哉幹事長は「別に結構。むしろその方が無党派層にも浸透できる」と言い切った。

 自民党は県南部の3区でも分裂選挙を展開。自民党本部が推薦する保守党の二階俊博氏に、自民党県連推薦の東力氏が挑む構図となっており、分裂選挙の行方は今回の選挙の焦点の一つになっている。

(2000年6月22日/日本経済新聞 朝刊)

前のページへ >>


【激戦区】県連の反乱(1)・神奈川6区
【激戦区】県連の反乱(2)・和歌山1区
【激戦区】おん念対決、複雑に(1)・新潟6区
【激戦区】おん念対決、複雑に(2)・東京17区
【激戦区】自公対決、泥沼の様相(1)・高知1区
【激戦区】自公対決、泥沼の様相(2)・千葉2区
【激戦区】昔の宿敵、今や身内・東京2区
【激戦区】自民2前職、因縁の対決・静岡7区
改革への選択(4)
改革への選択(3)
改革への選択(2)
改革への選択(1)
<戦後の解散・総選挙>
<有識者コメント>田中直毅・21世紀政策研究所理事長
<有識者コメント>佐々木毅・東大教授
<衆院選3つのポイント>

Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.