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25日の衆院選投票まであと4日。これまで多くの人材を国政の場に供給してきた中央官庁からは、今回も様々な官僚出身の新人候補が顔をそろえた。「豊富な行政経験」と「霞が関との太い人脈」が売り物だが、選挙の戦い方は千差万別。所属政党の全面的な支援を受け、なじみのない選挙区から当選を目指す候補がいる一方、家族や友人だけで手作り選挙の陣営も。有権者への訴えも得意の政策だけでなく、行政改革への熱意など多彩になっている。
公示後初の週末となった17日午後、神奈川県内の私鉄沿線の駅頭に、橋本龍太郎元首相が姿を現した。元首相から「かつての同志」と紹介されたのは、首相当時に秘書官を務めた通産省出身の自民新人候補。岡山県生まれで「落下傘候補」という批判もあるが、この候補は「省庁再編で霞が関を敵に回したこともある」と、省庁の利害を超えた立場から行政改革を進めた実績を強調する。
街頭演説では「自民党が変わらなければ、日本が変わらない」と訴えてきた。今年1月に出馬表明してから半年間、朝の駅頭に立ち続けてきたが、すでに2期7年を務めている無所属の会の前職候補は、7年間ほぼ毎朝、駅頭演説を続けている。陣営では「前職の壁は厚い」とみており、選挙戦終盤にも元首相が2回目の応援に入るなどラストスパートにかける。
一方、徹底した手作り選挙を展開するのは東京都区部で立候補した郵政省出身の自由新人。選挙カーは9万円の中古乗用車に、親せき手製の候補者名の入った看板を乗せたもの。ポスターは安い印刷所を探し、通常の半額程度。事務所の手伝いには家族や親せき、友人などを動員する。
「お金や地盤がなくてもここまでやれるということを見せたい」と意気込む候補者。党の公認を受けているが党幹部の応援演説は一切受けず、商店街などの組織にも頼らない。朝晩の駅頭での街頭演説と、選挙カーで区内を回る“正攻法”で、「だれもが安心して自分の可能性を試せる社会を作る」と訴える。
同じ官僚出身でも実績のアピールの仕方は様々。東京都内の選挙区で前回落選の雪辱を期す自民新人は、景気や環境問題といった分野の政策で支持を訴えるが、陣営は「街頭演説では通産省に勤務した経験には一切触れていない。候補者自身の人柄や政策で判断してほしい」と話す。
千葉県で出馬した大蔵省出身の民主新人は「官僚出身でマイナスになったことはなく、むしろ若くて頼りないという印象をカバーし、興味を持ってくれる」と積極活用派だ。ただ、官僚組織に対しては「国民のために働きたいと思って入ったが、役所に裏切られた」と批判、「閉鎖的で縦割りの組織と対峙(たいじ)し、外から改革していく」と訴える。
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