(1/18)J1昇格への思い込め・大分の朴景浩さんが著作
 サッカーのJリーグ2部(J2)大分トリニータの発足当初に韓国から駆けつけ、チームの成長を見守ってきた朴景浩さん(70)が、日韓共催のワールドカップ(W杯)を前に、韓国サッカーの歩みを日本語で紹介した本を出版する。

 題名は、宿敵でもあり友人でもある日韓サッカーの関係を表すように「日本は敵、ジャパンは友」。ここ3年、あと一歩で逃してきた悲願の1部(J1)昇格に少しでも役立ててほしいとの思いも込め、売上金はクラブに寄付する計画だ。

 現在、大分の強化部顧問を務める朴さんは1950年代、韓国代表にも選ばれた。現役引退後、ユース代表監督や、テレビの解説者を長年、務めた。ソウル大監督時代に筑波大と交流を持ち、同大OBであるサンフレッチェ広島の今西和男総監督の紹介で94年大分にやって来た。

 練習も野球のグラウンドを借用するというゼロからの出発。それでも元韓国代表の監督、選手を次々に呼び寄せ、発足から2年でJFL(当時)まで引き上げるのに尽くした。少しでも協賛社を増やそうと地元企業にも頭を下げた。

 本は、韓国で一昨年出版した共著を元に、最近の韓国サッカー界の動きを書き加えた。韓国がW杯に初出場した54年スイス大会での苦労話など、日本ではあまり知られていない逸話が多数盛り込まれている。

 「『大分を世界一のクラブにしたい』という溝畑(宏GM)さんの熱意に打たれてここまできて、今は半分日本人になった気持ち」と朴さん。「世界一は無理でも、生きているうちにトリニータがJ1で優勝するのを見たい」。それが1番の念願だ。〔共同〕


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