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更新:2004/07/13


 キャピタリストの眼 VC投資最前線

(3/16)バイオ企業を設立から支援――バイオフロンティアパートナーズ
 バイオフロンティアパートナーズ(東京・中央)の大滝義博社長が力を入れているのが、バイオテクノロジー分野で世界的に競争力のある日本の技術の事業化だ。設立資金を提供し人材を集め、会社を設立するところから支援する。その中で、最近特に成長著しいのがたんぱく質解析のメディカル・プロテオスコープ(東京・新宿)だ。

 メディカル・プロテオスコープはたんぱく質の分析技術を使い、疾患に関連するたんぱく質を突き止め、診断や創薬につなげる。特定のたんぱく質と病気の因果関係が分かれば、例えば特定のたんぱく質をがん患者に投与し、がんの転移を防ぐことも理論上できるという。

 大滝氏は長いバイオ投資の経験から、有望な投資先としてたんぱく質の解析に注目、高度な技術を元に会社を作ろうと考えていた。そして探し当てたのが英グラクソ・スミスクラインの日本の研究チームだった。

バイオフロンティアパートナーズの大滝義博社長(左)とメディカル・プロテオスコープの松山哲人取締役
バイオフロンティアパートナーズの大滝義博社長(左)とメディカル・プロテオスコープの松山哲人取締役
 グラクソ社とチームリーダーを説得し、2002年に会社を設立。経営を任せる人材として三菱商事でバイオベンチャーの経営支援の経験がある、松山哲人氏を最高執行責任者(COO)兼CFOとして招いた。

 技術への評価は高く、設立1年足らずで海外の大手製薬メーカー1社と共同研究契約を結び、2004年3月期の売上高は早くも2億1000万円に達する見通し。ほかにも複数の海外企業から提携の打診があるという。

 大滝氏にはベンチャー支援で一つの目標がある。「世界から資金を集められる企業を育て、日本を元気にする」というものだ。その点でメディカル・プロテオスコープは理想的な立ち上がり。大滝氏は「まだ国内に有望な技術はたくさんある」と話す。年内にさらに数社の設立を手掛けるつもりだ。

メディカル・プロテオスコープの概要

設立2002年11月
本社東京都新宿区
社長具嶋弘氏
資本金1億8500万円
売上高2億1000万円(2004年3月期見通し)

(ベンチャー市場部 長岡良幸)




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