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 ベンチャーキャピタルの素顔
(12/26)ブームに踊らず独立したVC志向−−新光インベストメント
<center><b>山村正幸社長</b>
山村正幸社長
 「ブームに乗ったり市場環境の変化に一喜一憂して、投資姿勢がブレないようにすることが基本」。新光インベストメントの山村正幸社長は語る。証券会社からキャピタリストに転じて3年。「保守的に聞こえるかなあ」と一瞬笑いながらも「投資金額の何倍ものリターンを狙うなど、仕手株を買うような視点はやめたい」ときっぱり語る目に、証券会社ではなくVCに骨を埋めることへの迷いはない。

 新光インベストメントは旧新日本証券系の新光キャピタルと、旧和光証券系の新光ファイナンスが今年7月に合併して誕生した。新光キャピタルは1982年以来、ベンチャー投資の実績を積んできた。これに加えて、投資先の成長を今後も支援していくか、売却した方が良いのか微妙な判断を迫られた時には、「不良債権の処理業務を手掛けてきた新光ファイナンスの“管理能力”が生きてくる」と合併の意義を説明する。

 合併前は2社で9本のファンドを抱えていた。合併してから手掛けた現在募集中のファンドが1本あり、募集総額は15億円程度になる見込みだ。会社の方針として特に投資対象業種を絞り込んでいるわけではないが、「ファンドにはテーマ性をもたせたい」。募集しているファンドのテーマは“21世紀のライフスタイル”で、衣食住関連の事業をFC展開する企業に焦点を当てて投資していく。

 地に足の着いた投資を心掛けるうえでの切り札は、外部アドバイザーの登用。今回のファンドでは、ライフスタイルを提案するコミュニティーサイト運営会社、トゥエニーワンレイディドットコムの広野道子社長とアドバイザー契約を結んだ。広野社長はベンチャー・リンクでFC展開の支援業務を手掛けた経験もある。来年は製造業などをテーマにもう少し規模の大きいファンドを組成したい考えだが、その際にも専門家の知識を借りながら、バランスの良いポートフォリオを構成していく方針だ。

 役職員35人のうち、キャピタリストは12人。新光証券からの出向組でも在籍期間は10年に及ぶこともあり、投資業務に本腰で取り組める体制は整えている。まだ大手証券系VCには規模的に及ばないが、12月現在で本体投資からは約300社、ファンドからは約80社への投資残高がある。

 キャピタリストが二人三脚で投資先を育て上げるハンズオン投資は、「流行だが、何百社もの会社にハンズオンすることが本当にできるのか。我が社では早急にハンズオンを投資の主体にしようとは思わない」と、発言の端々に堅実さをうかがわせる。ネットバブルなどの時流に乗らず、投資判断は「公開時の時価総額を想定したIRR(内部収益率)で最低30%」を基準とする。

 投資効率や投資後のフォローアップを最重視する山村社長。だが、将来の目標は、と聞くと「新光証券のグループ企業、という観点ではなく、やはり(野村ホールディングス系の)ジャフコのように独立したVCとして社会的に認知されたい」とVC経営者としての夢を語った。(ネット編集部 岩崎珠実)

会社概要
所在地東京都中央区
代表者 山村正幸社長
設立時期 1982年12月
社員数 35人
資本金 82億円
[12月26日]

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