NIKKEI NET
 ニュース   マネー IT 住宅 就職 転職 経営 健康 ウーマン ENGLISH
記事 企業情報 人事 株価 ・詳細検索 ・ヘルプ
新聞購読申し込み
 ベンチャーキャピタルの素顔
(12/18)グループ戦略に乗り投資拡大へ−−オリックス・キャピタル
<center><b>松崎勉社長</b>
松崎勉社長
 オリックスが全額出資するベンチャーキャピタル(VC)、オリックス・キャピタル(東京・港、松崎勉社長)の投資活動が加速している。最近2年半で450社のベンチャー企業に投資した。1983年の設立から現在までの18年間の投資実績(約850社)の半分以上をこの間に挙げた格好だ。「グループとしてリース・融資事業に対する投資事業の比重を高めようとしている」(松崎社長)という親会社の戦略を受け、今後も拡大路線を維持していく方針だ。

 同社の投資担当者は現在20人。数年前の2倍に増やしたとはいえ、これだけの人数で2年半の間に450社ものベンチャーに投資できた背景には、親会社オリックスとの連携がある。リースや融資の取引先を発掘するため、オリックスの営業マンはあらゆる企業に接触する。その過程で見つけた、信用力不足で融資はできないが有望なベンチャーを、オリックス・キャピタルに紹介しているのだ。おかげで投資担当者は投資先の発掘作業から解放され、投資業務や経営支援に専念できている。

 オリックス・キャピタルは自己資金での投資は手掛けず、現在6本のベンチャー投資ファンドを運営している。ファンドの規模は100億円程度が中心で、ここから1社当たり3000万円―1億5000万円を投資している。2002年3月期の株式公開は、予定も入れると29社になる見通しだ。

 松崎社長は「産業構造はものすごい速さで変化しており、投資先の業種の比重はその時々で変わって当然」と語る。この考えから投資対象の業種は幅広く、今期も情報技術(IT)関連向けが4割、物流などサービス産業が3割、バイオ・ナノテクノロジーが1割となっている。IT関連については「もうバブルは来ないが、(ブロードバンド=高速大容量通信=の普及によって)大容量のデータが動き始める中でまだまだ有力な技術は出てくる」との考えで、引き続き主要な投資先になると見ている。

 投資先の大半は成長期を控えた、設立後早い段階のベンチャー。リスクが高い分、投資先への経営支援が重要になる。同社の場合、案件数の多さから他のVCに相乗りした投資も多いが、全体の1―2割には投資担当者を取締役として送り込み、経営に関与している。取引先の紹介といったマーケティング面での支援が中心だが、ここでオリックスグループやその取引先、これまで蓄積した約850社の投資先という幅広いネットワークを生かしている。

 現在の投資担当者はオリックスからの出向組が半分を占めるが、松崎社長は「無担保での融資・リースを手掛けてきたオリックス出身者には、すでに企業を見る目が備わっている」と指摘、あえて経験者を引き抜く必要がないという。その意味でも、あくまでオリックスのグループ戦略の中でのベンチャー投資という位置付けを崩していない。(ネット編集部 俵口和浩)

会社概要
所在地東京都港区
代表者 松崎勉社長
設立時期 1983年10月
投資担当者数 20人
ホームページアドレス http://www.orixcapital.co.jp
[12月18日]

 当該企業の記事
 ベンチャーキャピタルの素顔
(2/19)ジャスダック上場でジャフコ追撃へ−−エヌ・アイ・エフベンチャーズ
(2/12)4本柱武器に“平等の精神”で投資−−日本商工経済研
(2/5)幅広い業種に投資、上場企業数トップに−−富士銀キャピタル
(1/29)“公開確率”でイチロー選手目指す−−UFJキャピタル
(1/22)企業価値拡大へ現経営陣を後押し−−ユニゾン・キャピタル
(1/15)3種類のファンドを柱に投資事業多様化−−あおぞらインベストメント
(1/8)伊藤忠・CTCと“三人四脚”で企業育成−−伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
(12/26)ブームに踊らず独立したVC志向−−新光インベストメント
(12/18)グループ戦略に乗り投資拡大へ−−オリックス・キャピタル
(12/11)MPU技術との相乗効果を追求・世界有数のCVC−−インテル・キャピタル
(12/4)1号案件“必勝”へ吟味重ねる−−GAP
(11/27)欧州VBの対日進出支援・携帯関連市場に照準−−レッドシャーナン
(11/20)グループ投資の先陣に・体制づくりも完了−−ニッセイ・キャピタル
(11/13)従来型サービス業に対象絞り込み・慎重姿勢が奏功−−アポロマネジメント
(11/7)日本のモバイル技術、海外へ橋渡し−−モバイル・インターネットキャピタル
(10/30)MBOでオーナー経営企業活性化−−ドイツ銀キャピタル
(10/22)日本のMBO市場拡大に期待−−スリーアイ
(10/18)2次買い取り市場拡大に期待−−英コラーキャピタル
(10/9)荒波の中、ナスダック上場へ−−フューチャーVC
(10/2)信金と連携、細かな情報フォロー−−信金キャピタル
 NIKKEI NET ▲ 上へ 
記事 企業情報 人事 株価 ・詳細検索 ・ヘルプ
 ニュース   マネー IT 住宅 就職 転職 経営 健康 ウーマン ENGLISH
(C) 2002 Nihon Keizai Shimbun, Inc. All rights reserved.