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 ベンチャーキャピタルの素顔
(12/11)MPU技術との相乗効果を追求・世界有数のCVC−−インテル・キャピタル
<center><b>クロード・レグリース副代表</b>
クロード・レグリース副代表
 「投資環境が落ち込んでいるとはいえ、ベンチャー投資はインテルにとって欠かすことのできない戦略だ」――。米半導体最大手インテルのベンチャー投資部門、インテル・キャピタルのクロード・レグリース副代表は語る。インテル・キャピタルはインテルの自社事業に生かせる技術やサービスを持つベンチャー企業を世界規模で発掘。資本参加することで株式売却益(キャピタルゲイン)を追求するとともに、自社事業との相乗効果を狙う世界有数のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)だ。

 現在の投資先企業は全世界で500社程度。投資先企業にはインテルの新型MPU(超小型演算処理装置)などの最新技術を優先的に提供している。ベンチャー企業には事実上の世界標準となっているインテルのMPUに対応した製品やサービスをインテルの技術支援を受けながら他社に先駆けて開発することができるメリットがある。インテルの製品に併せて投資先ベンチャーの製品やサービスを世界市場に紹介することもあり、インテルの国際的な営業網を生かせるのも大きな魅力だ。

 世界20カ所以上に派遣している人員は300人程度。「特に中国、ブラジル、インドなどはインテルの製品を売り込む有望な市場に成長すると見ている」とレグリース副代表。これらの市場ではパソコンの普及を促す通信分野などのベンチャー企業に集中的に投資をしているという。

 日本市場で力を入れているのは携帯電話関連ベンチャー。すでに携帯電話向けコンテンツ(情報の内容)開発のサイバードなどに投資している。「携帯電話は近い将来、パソコンに変わる情報機器に成長する可能性がある」(レグリース副代表)ことから、インテルは現在、携帯情報端末向けの半導体開発に注力しているという。「サイバードがコンテンツ事業で培ってきたノウハウも生かされる見通しだ」という。

 とはいえ、ネット株バブルの崩壊はCVCにも波及している。パソコンメーカーの米デルコンピュータは世界的なベンチャー投資の落ち込みを理由に日本のベンチャー投資拠点を閉鎖した。インテルも2001年3月末時点で5755社あった投資先企業社数を9月末には500社に減らした。3月末に33億ドル程度だった評価額も9月末時点で20億ドルに減少するなど、未公開株の下落が影響している。

 ただ、レグリース副代表は「インテルにはベンチャー投資を手がける明確な目的があり、10年間の投資実績に伴う成功例が多くある」と強気の姿勢を崩さない。インテル・キャピタルの投資原資はインテルの豊富な自己資金。投資資金を外部投資家から集める通常のベンチャーキャピタルとは異なる。「新しい技術や市場を開拓するのは常にベンチャー企業であり、インテルはそれらの企業の力を借りてここまで成長してきた。インテルの株主もそれを理解している」という。(ベンチャー市場部 田中暁人)

インテル・キャピタルの概要
代表者レズリー・バデス氏
投資社数 500社(2001年9月末時点)
投資拠点数 全世界で20拠点以上
ホームページアドレス http://www.intel.com/capital/
[12月11日]
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