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(11/27)欧州VBの対日進出支援・携帯関連市場に照準−−レッドシャーナン
<center><b>ヤン・カールソン会長</b>
ヤン・カールソン会長
 「日本は世界的にみてもネット対応の携帯電話向けソフトやサービスの市場が急拡大している」――。欧州で携帯電話やインターネット関連のベンチャー投資を専門とするスウェーデンのベンチャーキャピタル(VC)、レッドシャーナンのヤン・カールソン会長は語る。

 レッド社は1999年の設立。投資先企業は40社弱で、そのうち約6割が携帯電話関連企業だ。「限られた市場で競い合っている欧州の携帯関連ベンチャーにとって日本市場進出は欠かすことのできない事業戦略」のため、今秋から投資先企業の日本進出支援を開始した。11月上旬からはNTTドコモや松下電器産業など携帯電話関連の大手企業に投資先企業の技術や製品を売り込んでいる。

 欧州では携帯電話の基地局やネットワーク監視装置などインフラ技術に関連したベンチャー企業が大半だが、日本にはソフト開発やサービス分野に有望なベンチャーが多いという。レッド社は今後、こうした日本企業への投資も視野に入れている。

 レッド社では半年に一度、米サン・マイクロシステムズや英ボーダフォンなどの大企業と交流し技術動向を調査している。大企業が確実に採用しそうな技術を持ったベンチャー企業だけを選別して投資する。カールソン氏は「すでに多くの大企業は自社内の研究開発部門だけで製品開発力を維持できなくなっている」と指摘する。

 大企業が業績不振で事業を再編すれば、起業家予備軍となる技術者の流出も増える。レッド社にはこの数年間でエリクソンやノキア出身の技術者200人以上が事業計画書を持って訪れてきたという。「大企業の競争力が落ちているときこそ、VC投資を積極的に手がける好機だ」と意気込む。

 カールソン氏は赤字だったスカンジナビア航空の社長に81年に就任し、顧客重視の経営を徹底して会社を立て直した実績を持つ。「顧客重視の経営はベンチャー企業にとっても重要な戦略」と強調する。技術が先行しがちな投資先企業に対して顧客や市場を見据えた製品を開発させ、収益重視の経営を求めている。

 レッドシャーナンとはスウェーデン語で“行き先を示す星”という意味。ベンチャーに資金を提供するだけでなく、経営ノウハウや市場開拓などを積極的に支援する投資姿勢を社名に込めている。

 (ベンチャー市場部 田中暁人)

会社概要
本社所在地ストックホルム
会長 ヤン・カールソン氏
投資拠点 ヘルシンキ、ロンドン
設立時期 1999年
ホームページアドレス www.ledstiernan.se/
[11月27日]
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