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(10/30)MBOでオーナー経営企業活性化−−ドイツ銀キャピタル
<center><b>阿部敦社長</b>
阿部敦社長
 「マネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による企業買収)でファミリービジネスを改善するモデルケースにしたい」――。ドイツ銀行グループの未公開株(プライベートエクイティ、PE)投資部門の日本拠点、ドイツ銀キャピタル・パートナーズの阿部敦社長は意気込む。

 ドイツ銀キャピタルは10月、アンテナメーカーのDXアンテナ(神戸市)をMBOで買収することを決めた。創業者と発行済み株式の全株の譲渡を受けることで合意した。

 DXアンテナは地上波や衛星放送用アンテナ、CATV関連機器を製造する中堅企業。複数の創業者によるオーナー経営が50年近く続いてきたが、創業者らが事業継承問題を検討していることを知ったドイツ銀キャピタルがMBOによる買収を提案。DXアンテナがさらに飛躍するための譲渡先として適すると判断した創業者、経営陣と話がまとまった。

 ドイツ銀グループは欧米でMBOなどPE投資の豊富な投資経験を持つ。北米、欧州などに約150人のプロフェッショナルを抱える。日本でも8月にドイツ銀キャピタル・パートナーズを設立、日本で年間200億円程度の投資を進めていく考えだ。

 欧州では米国に比べ敵対的な企業の合併・買収(M&A)に抵抗感が強いため、経営陣の独立を投資会社が支援するMBOがPE投資の手法として市場をけん引してきた。阿部社長は「日本でも事業継承問題が広がっており、MBOは効果的」とみている。

 DXアンテナは1953年創業で、アンテナや無線機器などを製造する。「技術力、ブランド力は高く、成長余地は大きい」(阿部社長)と分析する。同社には阿部社長が役員として就任し、事業拡大や経営効率の改善、収益性の向上を後押しする。

 テレビ放送はアナログからデジタルへの移行期に入っているため、デジタル化への対応を強化する。さらにインターネットの普及で無線関連市場の拡大が見込めるため、これまでの技術の蓄積を生かして新製品を投入していく。3年後をめどにDXアンテナの株式公開を目指す。

 同族企業は中堅規模まではオーナー経営者の手腕で大きく伸びることもあるが、代替わりに従って伸び悩む例が多い。「プロの経営手法を導入すればファミリービジネスを脱却し、もう一段上がることができる」(阿部社長)。今後、成果報酬を取り入れた給与体系に変えるなど意識改革を進める方針だ。

 (ベンチャー市場部 銀木 晃)

会社概要
所在地東京・千代田
代表者 阿部 敦社長
設立時期 2001年8月
グループの投資拠点 米国、欧州、アジア、オーストラリア、中南米地域
[10月30日]
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