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(10/9)荒波の中、ナスダック上場へ−−フューチャーVC
<center><b>川分陽二社長</b>
川分陽二社長
 「特に京都は起業の意識が高い。関西から羽ばたくベンチャー企業を育成したい」――。フューチャーベンチャーキャピタル(京都市)の川分陽二社長は意気込む。

 川分氏は1977年に住友銀行(当時)入行後、89年に現在の日本アジア投資に転職した。大阪に赴任していた時期もあり、土地勘もあった。11月に東京支店を開設するが、「東京は投資基金を集めるのに重要な場所」と位置付けている。

 創業期のベンチャー企業に投資して事業展開を支援し、企業価値を上げる「米国の伝統的なタイプのVCを目指している」。これまでの5本のファンドはすべて有限責任組合方式で設立した。出資者が出資金だけを提供し、VCが運用に全責任を持つ米国流の投資を実践するには手間をかけても有限組合にするのが良いと判断したからだ。

 できるだけ自社が主導して投資していく。これまでに約70社に投資したが、約半数で自社がリード役となった。すでに2社を公開させており、「来年から公開企業が本格的に出てくる」と期待を寄せる。

 同社は10月10日、ナスダック・ジャパン市場に上場する予定。公開延期が続出する荒波に船をこぎ出すのはVCの地位向上を願ってきたためだ。「日本では公開企業になり、信用力を高めることがVCにとって重要だ」と話す。米国ではベンチャーキャピタリスト個人の力量と信用が看板となるのが一般的だが、「日本では会社組織でないと資金を集めるのが難しい風潮がある」ためだ。

 同社は原則として本体から直接は投資せず、自らが運営するファンド(投資基金)に出資する。仮に本体で投資した企業が成功し、ファンドから投資した企業が経営破たんしたといった場合、「株式会社としてのVCと、ファンド運営者としてのVCという双方の利益がぶつかることになりかねない」。

 株主はファンドを通じて投資リスクを抱えることになるため、できるだけ情報開示を進めていく方針だ。詳細な投資先企業の財務状況などを開示するファンドへの出資者と比べ、一般株主に対して投資先企業の財務データなどを公表することには秘密保持義務の面で課題が大きいが、「投資先企業の同意を得たものは積極的に開示していく」考えだ。

 (ベンチャー市場部 銀木 晃)

会社概要
所在地京都市
代表者 川分陽二社長
設立年月 1998年9月
従業員数 22人
運用するファンド 5本
[10月9日]
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