主要
経済
政治
国際
マーケット
産業・流通
店頭・VBプラザ
社会
スポーツ
列島ビジネス
社説・春秋
人事
おくやみ
新製品
自動車
プレスリリース
景気ウオッチ
日経調査
●ネット関西版
●AREA21
●日経プラス1
●日経産業新聞
●日経MJ

B2O
BizPlus
スマートウーマン
C-Style
米大リーグ
サッカー
ゴルフ
競 馬
e−碁サロン
ザ・ランキング
ゲーム経済遊戯場
オンライン書店 bk1
出張・旅行予約
競馬
ゴルフガイド
進学ナビ
資格・
スキルアップガイド
店頭・ベンチャープラザ
ニュース VCの素顔 新規上場・予備軍
海外トレンド イベント コラム
<ベンチャーキャピタルの素顔>
(9/19)提携促進で企業価値向上へ−−STBi
水川篤彦社長
 世界的な情報技術(IT)バブルの崩壊に加えて米同時テロの影響も大きく、株価下落で新規公開を見送るベンチャー企業も出てきている現在、VCは従来の投資手法を見直す必要性に迫られている。住信インベストメント(STBi)の水川篤彦社長もファンドへの出資企業を確保しようと経験を生かした独自のスタイルを模索している。

 STBiは住友信託銀行の完全出資子会社。確定拠出年金(日本版401k)導入を控え、年金資産運用の受け皿として未公開株投資に注目、行内の投資部門がファンド投資専門のVCとして独立した。水川社長も「ベンチャー投資には長い期間が必要」とその際転籍した。住友信託銀が25億円出資した第1号ファンドではITインフラを手掛けるベンチャーを中心に投資している。保有株式売却の段階まで来ていないためキャピタルゲイン(株式売却益)はまだほとんど出ていないが、有線ブロードネットワークスが4月に、携帯端末用ソフト開発のオープンインターフェースは9月にそれぞれ株式公開を果たした。

 ただ設立が2000年と銀行系VCとしては最後発で投資案件も少ないのが悩み。先行するライバルとの差別化を図り、出資企業を確保するために水川社長が力を入れたのは「事業提携による相乗効果」を追求して投資先の企業価値を高めることだった。その成果は最終的にキャピタルゲイン(株式売却益)にも直結する。

 事業提携につなげやすいようにファンドは原則1社の出資だけで組成するというかたちにした。運用方法や運用先を委託者が特定できる特定金銭信託(特金)の形態から思い付いたという。通常のファンドでは、複数の出資者から資金を調達したあとは、投資先の発掘からポートフォリオ管理まですべてをVCが担当するため、出資企業は運用に関して口を出す余地は少ない。一方このファンドではVCの業務をポートフォリオ管理と投資先の発掘・提案までとし、投資先の最終決定は出資企業にゆだねている。つまりファンドへ出資しても、その投資先は出資企業の本業との相乗効果が期待できるベンチャーに絞り込まれることになる。

 この結果「企業から出資を引き出せる可能性が高まる」のでSTBiにとってもメリットは大きい。実際この形式で韓国大手財閥、大手コンサルタントのIT部門、NTT系企業、大手電機メーカー系ソフトウェア会社の4社と総額40億円のファンドを立ち上げるところにまでこぎつけた。

 さらに投資先企業同士での事業提携にも積極的に取り組んでいる。水川社長はじめメンバーが関係を持った投資先との交渉状況を記録、CRM(顧客情報管理)システムも組み込んだデータベースをもとに専従スタッフが具体的な提携案件を策定、企業側に提案している。ベンチャーにとっては新事業展開のきっかけを得られるうえ、STBiもハンズオン型ほど労力をかけずに投資先を育成できる。「毎月でも出資企業に情報提供できる」という新開発の財務分析ソフトも提携の推進に一役買っている。

 こうした戦略は実際はまだ収益に結び付いていないが水川社長は「最終的にはリターンをもたらす」と断言する。とはいえ現在の厳しい市場環境を考えると今後、投資先の将来性を見抜く眼の確かさがこれまで以上に求められるようになるのは必至。経験の蓄積と時間との競争がSTBiの当面の課題になりそうだ。(ネット編集部 河野俊)

会社概要
所在地東京都千代田区
代表者 水川篤彦社長
設立時期 2000年3月
社員数 8人
資本金 3500万円
[9月19日]


当該企業の記事
(8/3)住信インベストメントが設立、大企業とVB提携促すファンド
(3/5)住信系VCなど、IT事業のFC展開

過去の掲載企業
(2/5)幅広い業種に投資、上場企業数トップに−−富士銀キャピタル
(1/29)“公開確率”でイチロー選手目指す−−UFJキャピタル
(1/22)企業価値拡大へ現経営陣を後押し−−ユニゾン・キャピタル
(1/15)3種類のファンドを柱に投資事業多様化−−あおぞらインベストメント
(1/8)伊藤忠・CTCと“三人四脚”で企業育成−−伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
(12/26)ブームに踊らず独立したVC志向−−新光インベストメント
(12/18)グループ戦略に乗り投資拡大へ−−オリックス・キャピタル
(12/11)MPU技術との相乗効果を追求・世界有数のCVC−−インテル・キャピタル
(12/4)1号案件“必勝”へ吟味重ねる−−GAP
(11/27)欧州VBの対日進出支援・携帯関連市場に照準−−レッドシャーナン
(11/20)グループ投資の先陣に・体制づくりも完了−−ニッセイ・キャピタル
(11/13)従来型サービス業に対象絞り込み・慎重姿勢が奏功−−アポロマネジメント
(11/7)日本のモバイル技術、海外へ橋渡し−−モバイル・インターネットキャピタル
(10/30)MBOでオーナー経営企業活性化−−ドイツ銀キャピタル
(10/22)日本のMBO市場拡大に期待−−スリーアイ
(10/18)2次買い取り市場拡大に期待−−英コラーキャピタル
(10/9)荒波の中、ナスダック上場へ−−フューチャーVC
(10/2)信金と連携、細かな情報フォロー−−信金キャピタル
(9/26)株安の日本市場に好機、得意のバイアウトで参入−−ニューブリッジ
(9/19)提携促進で企業価値向上へ−−STBi

NIKKEI NETの最新情報は画面を更新してご利用ください。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権は日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。
このホームページに対するご意見・ご感想はwebmaster@nikkei.co.jpまでお願いします。
NIKKEI NETはインターネットエクスプローラー4.0、Netscape4.0以上でご覧いただけます。

Copyright 2002 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.
Nikkei Net Interactive サイト案内 検索ガイド 地図検索 路線案内 日経goo マネー&マーケット ITニュース 住宅サーチ 就職ナビ 転職情報 いきいき健康