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<ベンチャーキャピタルの素顔>
(8/7)公開後も引き続き企業育成−−京セラ・Gサックス
 「これまでに200件から300件の事業計画書に目を通してきたが、実際に投資に至ったのは3件にとどまる」――。京セラ・ゴールドマン・サックス・ベンチャー・キャピタルの長井道也社長は語る。同社は昨年1月の設立。ゴールドマン・サックス証券が200億円、京セラが100億円を出資する300億円のベンチャー投資基金(ファンド)を運用する。京セラが技術評価などを請け負い、ゴールドマン・サックスが投資ノウハウを提供する。

 京セラ・ゴールドマンが投資ターゲットに据えるのは有望な技術を持つ半導体や光通信に関連した製造業系のベンチャー企業などだ。製造業系企業はネットサービス系企業に比べ事業計画書を送ってくる比率が少ないため、社長自ら投資候補となる企業に出向いて経営者との面談をこなす。

 新興企業向け株式市場の登場や、資金の出し手となるベンチャーキャピタル(VC)の相次ぐ設立などで株式公開を果たすベンチャーが急増している。長井氏はベンチャー投資のインフラが整うことは前向きにとらえているが「公開企業としての実力を身につけないままに株式公開を急いでしまうベンチャーが多い」と指摘する。

 京セラ・ゴールドマンは投資先企業の株式公開をゴールとして定めず、株式公開後も投資先企業を育成する方針だ。株式公開後も市場で活発に取引される実力を備えたベンチャーだけに投資する。将来、投資先企業が企業の合併・買収(M&A)などに乗り出す際にゴールドマン・サックス証券本業の投資銀行業務に結びつける狙いがあるからだ。

 通常、京セラ・ゴールドマンがベンチャー1社あたりに振り向ける投資資金は2億から3億円程度。ただ、有望な企業が成長資金を求めてやむを得ず株式を公開しようとする場合には「投資資金に制限は設けず、京セラ・ゴールドマンが必要な資金を投じてふさわしい時期に株式を公開させる」と長井氏は語る。(ベンチャー市場部 田中暁人)

会社概要
社 長長井道也氏
所在地 東京・港
設立時期 2000年1月
投資担当者数 13人
[8月7日]


当該企業の記事
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