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| 中浜鉄志富士銀キャピタル専務 |
「これまでコストの高い借入金で投資してきたが、これからはファンド(投資基金)を中心にしていく」――富士銀キャピタルの中浜鉄志専務は語る。2000年5月、情報技術(IT)関連のファンド50億円とニュービジネスを対象としたファンド11億円を組成、計60社弱に投資した。投資先企業の株式公開は早くて来年秋ごろになりそうだが、「今は仕込みの時期」と期待を膨らませる。ファンド中心の投資スタイルへの転換は、投資先を富士銀行の融資先に限定しないという「独立路線」への決意でもある。
その名の通り、富士銀キャピタルは富士銀が母体となって1983年7月に設立された。これまでの累計投資社数は900社あまり、うち株式公開した企業数は251社にのぼり、今年もこれまでに41社が公開にこぎ着けた。2000年3月時点で736社という投資社数はエヌ・アイ・エフベンチャーズに次ぐ4位だが、「分散投資」の結果、投資残高は345億円と国内8位の水準だ。
同社の従来の投資スタイルは「富士銀と三位一体」と言っても過言ではない。東京19人、大阪3人の営業担当者を中心とする布陣は富士銀からの出向者かOB。担当分野は業種別ではなく都道府県別の「エリア担当制」。富士銀の融資先を対象とした投資が多かったため、人的つながりなど、銀行の支店との関係を最優先していた。
富士銀と離れて独自に投資先を開拓し始めたのには理由がある。これまで、ベンチャー企業は銀行借り入れという間接金融を経たうえで直接金融で資本を増強してきたが、最近は銀行借り入れをせずに直接、市場から資本を調達する企業が増えてきた。「特にいまはやりのIT企業はそう。公開までの期間も短いし、うちもITだけは3人の業種担当を配置した」と中浜専務は苦笑いする。
同社の投資姿勢として、株式公開によるキャピタルゲインだけではなく、「投資先企業の成長を助ける“コンサルティングインベスター”になりたい」という気持ちもある。「商機の拡大につながれば」と、今年組成したIT関連ファンドの出資者と投資先企業が一堂に会する交流会を8月に開いた。正直なところ「手間はかかる」(中浜専務)が、「顧客の役に立つことがVCのレゾンデートル(存在意義)」ときっぱり。今後、富士銀のネットワークは「投資先の開拓」に使うよりも、投資企業への顧客紹介や人材あっせんなどの分野で有効活用していくことになりそうだ。(ネット編集部 岩崎珠実)
| 会社概要 |
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所在地 | 東京都新宿区
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| 代表者 |
喜田理社長 |
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設立年月日 |
1983年7月 |
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役職員数 |
32人 |
| 資本金
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4億5000万円
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[12月5日]
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