トラクターやボイラー、エアコンといった事業で大成功を収めたフェルッチオ・ランボルギーニが、同じイタリアのフェラーリに対抗するべく1963年に興した純スポーツカー・メーカー、ランボルギーニ社。その3番目のプロダクションモデルとして、66年のジュネーブ・ショーでお披露目されたのが、このミウラだ。のちのレース界でその名を轟かせることとなる若いエンジニア達が作り上げたそのミドシップ・シャシーは、まるでレーシングカーそのものと言える構成で、そこに積まれるエンジンもV型12気筒4リットルDOHCという異例にハイスペックなもの。しかも、そこから導き出される350hpものパワーに対して、初期型は車重もわずか980kgに過ぎなかったから、最高速は何と280km/hにも到達した。
全高1080mmという驚異的に低いボディのデザインを担当したのは、後のカウンタックなども手掛けることとなる、当時ベルトーネの若きマルチェロ・ガンディーニ。その平べったいスタイル、特徴的なヘッドライト周辺の意匠も、ミウラを他の何にも似ていないオリジナルな存在へと高めるのに重要な役割を果たした。
デビュー後も370hpのS、そして385hpから最高速290km/hを叩き出すまでに至ったSVへと進化を続けたミウラは、その後、事実上の後継モデルであるカウンタックが本格的にデリバリーされる72年まで生産が続けられることとなる。なお、誰もがもったいない、と思ったに違いないこの映画で大破するミウラは、車体だけで中身のないものを使ったということである。
(解説:島下泰久・モータージャーナリスト)
(スペックは1966年型 P400)
全長×全幅×全高:
4360×1780×1080mm
ホイールベース:
2500mm
車両重量:
980kg
エンジン形式:
V型12気筒DOHC
総排気量:
3929cc
最高出力:
350hp/7000rpm
最大トルク:
37.5kg-m/5100rpm
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