【ニューヨーク=小高航】米フォード・モーターと全米自動車労組(UAW)は9日、労務協約の改定で正式合意したと発表した。工場労働者の賃金を外国メーカー並みに引き下げるほか、医療保険基金への拠出金の半分を株式で支払う内容で、フォードの競争力改善につながる。今後、UAWと米ゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラーとの交渉にも影響を及ぼしそうだ。
フォードとUAWは先月末に協約改定で基本合意。その後、UAW組合員による投票を実施し、約6割の賛成を得て承認された。フォードは9日、「(日本など)海外メーカーと互角の競争力獲得に寄与する」との声明を出した。
ビッグスリー(米自動車大手3社)の現役従業員の労務費(手当含む)は時給換算で日本メーカーより10ドル程度高いとされる。フォードは協約改定で米国での生産コスト低減につなげる。