【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)が16日、政策金利の据え置きを決め、利下げも選択肢とする「中立」に政策スタンスを修正したのを受け、物価上昇率を差し引いた米国の「実質金利」のマイナスは長期化の公算が大きくなった。FRBはインフレにも警戒しつつ、当面は金融政策運営でも金融不安の解消に配慮する見通しだ。
FRBは4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を年2.0%まで引き下げ、その後は金利据え置きを続けている。変動の大きいエネルギー・食品を除く消費者物価の前年比上昇率は7、8月と連続して2.5%を記録。物価上昇率を勘案すると、実質金利はマイナスの状態が続いている。