【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)は5日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の年2.0%で据え置くことを賛成多数で決めた。声明は物価上昇が加速するリスクを「重大な懸念」と指摘、インフレへの警戒感を強調した。一方、金融不安などから米景気の先行きに慎重な見方を示したため、市場は「利上げは遠のいた」と受け止め、米国株が大幅に上昇した。
FF金利の据え置きは前回6月下旬のFOMCに続き2回連続。FRBは同日、民間金融機関向けの貸出金利である公定歩合も現行の年2.25%で据え置いた。景気とインフレの両にらみでFRBは利上げにも利下げにも動きにくくなっている。
FOMC終了後に発表した声明は、物価動向について、エネルギーや商品価格の上昇が拍車をかける形で「インフレは高い水準にある」と指摘。FRBとして物価上昇率が望ましい範囲を超えた水準にあることを認めた。