【ワシントン=藤井一明】米連邦準備理事会(FRB)は金融政策を運営する目安として、5年以上先の物価の見通しを示す「インフレ目標」採用について水面下で検討を続ける見通しだ。石油や食料品を起点としたインフレ懸念に目配りする重要性が増している面もある。ただ、慎重論は根強く、インフレ目標採用に前向きとされるバーナンキ議長の落としどころを見極めるのは難しい。
8月末に退任するミシュキンFRB理事は同じ学者出身のバーナンキ議長の相談役を任じてきた。28日の講演では、今は3年先までの物価、経済成長、失業率の予想を「5年、あるいはそれ以上」に延ばすよう提言。これに米連邦公開市場委員会(FOMC)が同意する枠組みでインフレ目標の採用を訴えた。