【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は15日、上院銀行住宅都市委員会の公聴会で証言し、米経済について「物価上昇見通しが上振れするリスクが強まっている」と述べ、インフレへの警戒感を鮮明にした。米住宅公社2社の経営不安など金融市場の混乱については「金融市場の正常化はFRBにとって最優先課題」と強調。金融危機の回避に全力を挙げる姿勢を示した。
同議長は今後の金融政策運営について「インフレと成長の両方の見通しを注意深く見守る必要がある」と指摘。利上げの方向性は明言しなかったが「インフレ防止は金融政策当局者の重大な責任」と述べ、景気下支えからインフレ警戒へ政策運営の軸足を移していることを示唆した。
米景気については「経済は拡大を続けているが、ペースは緩やか」と説明。エネルギー価格のさらなる高騰や信用収縮の進行、住宅市場の低迷を成長の下振れリスクとして挙げた。