オバマ米新政権誕生

最新ニュース

(2/10)オバマ米大統領の会見要旨

 オバマ米大統領の主な発言は次の通り。

 【景気対策】景気対策法案の重要な部分は400万人の雇用創出だ。雇用を生み出すのは(本来は)民間部門だが、景気後退で弱体化している。政府が悪循環を断つことが重要だ。減税だけでは問題を解決できない。中間層減税とインフラ整備・教育関連などの投資を組み合わせれば経済成長を促す。景気対策は規模が大きく大胆なものでないといけない。利益誘導型の予算は含まれない。大恐慌以来の危機で、今行動しなければ危機は深まる。私が政権にいる限り、あらゆることをして経済を立て直す。

 1990年代の日本でも同じことが起きた。行動を起こさないと「失われた10年」になる。政府介入には批判もある。だが危機の下では政府が需要を生む必要がある。大盤振る舞いは私のビジョンではなかったが、やらざるを得ない。今年は厳しい年になるが、企業が投資を再開すれば来年はいい年になるだろう。

 【金融安定化策】(前政権が導入した)金融安定化法の誤りを直していかねばならない。公的資金投入の見直しや経営者の報酬制限などが必要だ。(過去数年の金融市場では)銀行が他人の金を使って怪しい投資をした。レバレッジをかけ過ぎたため、金融危機になった。その結果、銀行は貸し出しを控え、投資も減り、雇用も減った。一方で、米国が過剰消費のために貯蓄率が低いことも事実だ。これが続くと他国が米国にお金を貸したくなくなる。(金融危機と経済悪化の)下方スパイラル(悪循環)を止める必要がある。

 前政権の金融対策には透明性や一貫性が欠けていたため、それほど効果がなかった。私の目先の課題は公的資金の残りの3500億ドルが適切に使われるよう確認することだ。経営陣の報酬を合理的な水準に制限し、銀行と協力して財務を改善。民間資金が戻ってくるように市場の信頼性を取り戻す。問題は銀行がどのような不良資産、損失を抱えているかわからないことだ。

 【対イラン政策】イランの過去数年の行動は世界の平和、繁栄に貢献していない。(イスラム原理主義組織)ハマスや(イスラム教シーア派組織)ヒズボラへの支援や好戦的な態度、核開発に向けた動きは地域を不安定にし、国際平和に悪影響を与える。我々の外交政策チームはすべての資源を投入し、政策を見直し、直接関与(対話)できる方法を考えている。今後数カ月で突破口を見いだせると思う。

 【対アフガン政策】(イスラム原理主義勢力)タリバンと(国際テロ組織)アルカイダがアフガニスタンとパキスタンとの国境地帯で活動している。その隠れ家を一掃しなければならない。同盟国との協力の中で成果を上げていくことが課題だ。ホルブルック特使がパキスタンを訪問し、メッセージを伝える。

 【核問題】核軍拡競争が起きれば(世界が)不安定になる。最終目的は核兵器全般を減らすこと。この点で米国はロシアとともに主導的立場を取りたい。その件はメドベージェフ大統領との電話会談でも話した。

最新ニュース一覧