オバマ米新政権誕生

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(1/20)オバマ米大統領、市場「監視の目必要」 バランスも意識

就任式で演説するオバマ米大統領=20日、ワシントン〔AP Photo〕

 【ワシントン=大隅隆】オバマ米大統領は20日の就任演説で、ブッシュ大統領時代に目立った市場万能主義を否定し「監視の目が必要」とする一方で、市場原理そのものは「富を生み自由を広げる力は比肩しえない」と語った。政府と市場のバランスを意識した発言で、今後の経済政策運営の基本的考え方を示した形だ。

 政府の規模に関しても「問われるべきは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではなく、機能しているかどうかだ」と指摘。政府の肥大化批判をかわした。ただ「成功した人たちだけを優遇すれば一国の繁栄は長続きしない」と発言。増減税などを通じた所得の再分配が必要との持論を改めて強調した。

 所得再分配には暗雲も漂う。オバマ大統領は選挙期間中に、富裕層を対象とするブッシュ減税の早期廃止を訴えたが「増税策は経済の負担になる」との議論が政権内で浮上。早期廃止論は宙に浮いている。政府と市場のバランスをめざす新たな路線の実現には曲折がありそうだ。

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