NIKKEI WOMAN'S CAREER vol2 生活情報部「NIKKEI The STYLE」編集長 中村 奈都子

20年、30年と活躍し続ける数多くの女性のロールモデル。女性を後押しする多様なキャリアプランが存在する。

現在の仕事について

 2017年3月に創刊した日曜日の朝刊に差し込まれているウイークエンドセクション「NIKKEI The STYLE」の編集長として、毎週16ページ分の紙面づくりを手掛けています。「NIKKEI The STYLE」はビジネスだけでなく、アートや書籍、ファッションなど、生活全般に関わるトレンドを取材し、暮らしをより豊かにするヒントをお伝えすることをコンセプトとしています。
 私の役割は、記者が提案する企画や取材テーマに対してアドバイスを行いつつ、デスクと紙面の方向性を検討・調整し、全体の設計を行うこと。紙面をきっかけに読者とその家族が話題を共有し、家族の週末のコミュニケーションツールとしても活用してもらえるような紙面づくりを心がけています。

子育てをする上で利用した制度について

 15歳の息子が1人いて、もうすぐ高校生になります。15年前の育児支援制度は今ほど整備されてはいませんでしたが、それでも出産2か月前から産前産後休暇に入り、その後1年間の育児休業を取得、2004年2月に復帰しました。仕事の進め方は今とは違ってまだまだアナログで、効率よく仕事を切り上げるのにも限界があったため、両親に協力してもらいながらの職場復帰となりました。
 子育ては両親の手助けはもちろん、会社のベビーシッター利用料補助制度(※1)や自治体のファミリーサポートセンター、さらにはママ友にお手伝いしてもらうなど、ありとあらゆる方法を用いて工夫しながら仕事と両立していましたね。保育園を探すのもひと苦労でしたが、今では会社が契約する託児所(※2)に預けることができますし、子育てを経験した女性社員も増えましたから、精神的なサポートも受けられます。育児と仕事を両立すると決めたなら、会社も周囲もバックアップしてくれます。安心してライフイベントを迎えられる環境だと思います。

※1 ベビーシッター利用料補助 / 小学校3年生までの在宅保育や保育所等への送迎が対象で、利用料を一定額補助する。
※2 法人会員制託児所 / 日経が契約している法人会員制託児所(常時保育、一時保育)を利用できる。2ヶ所の施設と契約しており、東京本社から近い。居住自治体の認可保育所などに入所できなかった場合の受け皿として利用されている。

日本経済新聞社で女性がいきいきと働ける理由

 1985年に男女雇用機会均等法が制定されたのを機に、当社も女性社員が増えました。私より先輩の女性社員でも子育てを経験された方は何人もいますし、管理職になっている女性も少なくありません。もちろんその下の世代もキャリアを着実に積み上げてきています。つまり日経には数多くのロールモデルが存在するということ。これはとても大きなことで、今後入社してくる女性社員には、20年、30年にわたる子育てを含めたキャリアプランをきちんと提示できる環境になったと思っています。いろいろなバックボーンの女性社員がいる中で、それぞれの女性社員に合った目標や道筋を示せるようになったことが、いきいきと働き続けられる大きな理由だと思います。

仕事と育児を両立する上で心がけていること

 何でも一人で抱えて、完璧にこなそうとしないこと。仕事の優先順位をつけること。そして自分を否定しないこと。この三つが大事なことだと思います。特に子どもが小さいときは「働いているから、十分に遊んであげられない」などと自分を責めてしまいがちです。
 でも、できないことはできないと割り切ったほうがいい。私の場合「自分にしかできないこと以外はアウトソースする」という“線引き”をして、周囲の人の力や制度を積極的に利用しました。それでも当時は大変でしたが、振り返ってみるとそうした割り切りが上手く仕事と子育てを両立させるコツだったように思います。
 私は仕事の話や世の中のニュースについて、機会あるごとに子どもと話をしています。子どもが成長するにつれ、親が仕事を続けること、情熱を注いでいることを理解し、応援してくれるようになりました。これはとても励みになります。今後も周囲の理解を得ながら、仕事に注力したいと思っています。

ある日の1日のスケジュール

6:00

起床。洗濯機を回してお弁当作り、夕飯の下ごしらえ

7:00

子どもを起こして朝食づくり、洗濯物を干す。掃除

8:00

子ども送り出し、出社の準備

9:00

自宅から会社へ

10:00

企画会議

11:00~14:00

紙面の確認や今後の紙面設計

14:00

紙面会議

15:00

取材や記者会見、会議

17:00

記者やカメラマンとの打ち合わせ

19:00

退社

20:00

帰宅。夕飯を作って家族で食事。時間があれば一緒に映画のDVDを見るなどして過ごす(週1 ~2 回は取材先との会食で帰宅は遅くなる)

23:00

ニュース番組を見て就寝

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