NIKKEI WOMAN'S CAREER vol1

編集局マネー報道部 岡田 真知子

一人で抱え込まず「アウトソーシング」する。悩んだ仕事と育児の両立、制度と人に支えられた。

現在の仕事について

 マネー報道部の記者として、読者の生活設計や資産運用に役立つ特集記事を企画し、取材、執筆しています。「マネー」という大枠はあるものの、アプローチの仕方、表現方法は記者の企画次第です。「金融商品の選び方や特徴のほか、落とし穴やリスクも伝えることで『マネー』とのよりよい付き合い方を発信したい」という思いを持って取り組んでいます。
 取材テーマはもちろん金融商品に限りません。たとえば育児休業を取得した男性を取材し、育休中の家庭における経済的事情を記事にしたこともあります。「読者に有益な情報をアウトプットする」という使命感が私の働く原動力であり、自分自身の〝核〟になっているように思います。

仕事と育児を両立する上で心がけていること

 夫と二人で4歳の息子と2歳の娘を育てているので「一人で全部抱え込まずに、意思を持ってアウトソーシングする」ことを心がけています。そう考えるようになったきっかけは「何か起こっても、全部自分で対処しなければ」と思っていた1度目の育休復帰直後の経験です。息子が高熱を出して入院し、大事な記事の取材予定をすべてキャンセルし、仲間に迷惑をかけしてしまったことがありました。息子の熱がいつ下がるかもわからないまま、ただ見守るだけの時間はとても歯がゆかった。
 だから、2人目を出産するときは「万全の態勢を整えておこう」と決意。育休中に何人ものベビーシッターさんと面談し、全幅の信頼を置いて子どもを任せられる方を探しました。また、家事代行やお掃除ロボットも積極的に活用しています。とはいえ「絶対に帰らなければならない時間」は決まっています。自分自身のタイムマネジメントに対する意識が強まり、取材や原稿を書く時間はスケジュール帳にすべて記入。仕事の効率は格段に上がりました。

子育てをする上で利用した制度について

 制度としては、「ベビーシッター利用料補助」(※1)「ベビーシッター法人割引制度」(※2)を利用しています。この他にも日経は遅くまで子供を預かってくれる託児所と提携しているなど、ワーキングママを支援するたくさんの制度があります。「困ったときに利用できる制度がある」という心のセーフティーネットがあり、出産・育児に対してポジティブになれる環境だと思います。
 私の場合は、制度と同様に「人」に支えられたと思っています。出産前、緊急入院しなければならなくなり、産休・育休の事務手続きをする時間がなかった私を人事・労務部内にある「仕事と育児の両立推進室」の方が親身になってサポートしてくださいました。
 また、1度目の育休復帰後、記憶がないくらい大変だった時期に当時の上司が「いま何に悩んでいるのか。すべて吐き出しなさい」と悩みを聞いてくださいました。そのときの状況では仕事と育児の両立が難しかったこと、意欲はあるものの子どもの事情で仕事が頓挫することを怖れて企画に手をあげることすらできないこと…。そのときの悩みを正直に打ち明けると、担当する仕事を配慮してくださったのです。「やりがいはあるが締め切りのない企画を任せるから、納得するまで取材して原稿にすればいい」と。そのときの企画で成果を出したことで、自信を取り戻し、また頑張ろうと思えました。

※1 ベビーシッター利用料補助 / 小学校3年生までの在宅保育や保育所等への送迎が対象で、利用料を一定額補助する。
※2 ベビーシッター法人割引制度 / 小学校6年生以下の子どもが対象。法人契約している業者を利用すると、入会金や年会費が無料となり、利用料金も割引となる。

日経で女性がいきいきと働ける理由

 私のように出産・育児を経験している人も含めて、様々な状況にある社員の視点が必要とされている会社である、ということが、女性がいきいきと働ける理由の一つだと思います。私自身も育休中に「専業主婦」の時期を過ごしたり、育児と仕事の両立を経験したりしたことで、取材・企画に対して視野が大幅に広がったと思います。最近では、料理の作り置きをしてくれる家事代行サービスを取材しました。こうした記事を通じて、手作りする時間がないためお惣菜をおかずにすることに自己嫌悪を感じている母親や、家事のアウトソーシングに罪悪感を覚えてしまう人たちの意識を変えて、普通の女性が普通に働ける世の中を後押しできればと思っています。
 私のように主に企画記事を書く部署は柔軟に取材や執筆のスケジュールをコントロールできます。私自身が「こういう道もある」というロールモデルの一人になれればと思っています。

ある日の1日のスケジュール

7:00

4歳、2歳の子どもとともに起床。家族で朝食。

7:30

子どもの歯磨き、着替え、荷物準備を手伝う

8:00

夫が子どもたちを保育園へ。夕食作りを始める。

9:30

出社。主に社外で取材。社内で記事執筆、企画立案など

12:00

昼食。日によって、お弁当や取材先との外食など様々

13:00

取材

17:30

業務を切り上げる。ベビーシッターさんが来る日は、21:00ごろまで執筆、企画立案。

18:30

保育園へ子どものお迎え

19:00

夕食。朝作った料理を温め、子どもと3人で食べる

20:00

子どもと一緒に入浴、着替え、歯磨き

21:00

子どもの寝かしつけ

22:00

洗濯、翌日の保育園の支度、朝食の準備が終わったら、帰宅した夫と晩酌などしながら自分の時間。ベビーシッターさんが来る日は、子どもたちが寝付いた後に帰宅し、シッターさんから報告を聞く

0:00

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