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若手社員座談会


革新を生む若手たち。

日経の未来を担う若手社員は、今、何を考え、日々の業務に取り組んでいるのか。
その先にどのような未来を描こうとしているのか。
部署の異なる3人の若手が思いを語りました。

PROFILE

泉 将司

メディアビジネス クロスメディアユニット営業部
2016年入社
文化構想学部卒

杉浦 恵里

東京・編集局NAR編集部
2014年入社
教養学部卒

梅﨑 裕利

デジタル事業 デジタル編成ユニット
2014年入社
基幹理工学研究科修了

CROSS TALK 01 / 05

記事の個性

梅﨑今日は記者、営業、システムと、異なる部門のメンバーが揃いました。せっかくだから、それぞれの仕事内容を紹介しあいませんか。同じ新聞社でも職種が違うと、普段の活動がどのようなものなのか、案外知らないことが多いですから。

杉浦では私から。記者の仕事は取材先に出向き、話を聞いて記事にすることです。私は最初、企業報道部に配属され、生活まわりのサービス産業を担当しました。その後神戸支社に異動して、地元経済界や神戸市政、地元産業などを取材。現在はNikkei Asian Reviewというアジアのビジネスニュースに焦点を当てた英文媒体で記者をしています。

媒体や所属局が変わると、取材対象や執筆する記事の内容も違ってくるんですか?

杉浦ええ。記者に必要なのは読者ファーストの視点です。その記事を読む人がどんな情報を求めているのか、何を知りたいのか。それによって取材内容も記事の書き方も変わります。ただ、記者の使命は、自分が抱いた疑問や好奇心を深掘りし、それをわかりやすく伝えることだと私は考えていて、その姿勢はどの媒体でも変わりませんね。

梅﨑テーマは記者が自由に追いかけることができるんですか?

杉浦基本的にはそうです。私は企業報道部の頃から生活まわりの問題に興味があったので、神戸時代は灘の酒造メーカーなどを追いかけていました。記者の興味によって追いかけるテーマが違いますし、同じテーマでも記者ごとに視点が違います。記事って実はすごく記者の個性が出るものなんですよ。

へえ、おもしろい。記者によって記事の切り口も変わるのでしょうね。

CROSS TALK 02 / 05

読者と記事を繋ぐシステム

杉浦梅﨑さんは日経電子版のシステムに関わっているんですよね? 

梅﨑入社してずっとWEBの構築をしています。デジタル編成ユニットにはざっと50人ほどのエンジニアがいて、それぞれサーバーやアプリ開発といった数人のチームで担当のテーマに取り組んでいます。システムのセキュリティー強化や内製化などいくつか大きなテーマがありますが、お二人の仕事とも関連するのはデータ分析基盤の再構築でしょう。アクセスログを分析して、読者の興味や行動を読み取り、それらをマーケティングなどに活用していくために試行錯誤を続けているところです。

アクセスログからどんなことがわかるんですか?

梅﨑どの記事がどれくらい読まれたか、めざすターゲットに届いたか、マーケティング施策の効果など、いろいろです。以前はログ解析に何時間もかかりましたが、現在は数秒で結果が出ますから、すぐに必要な対策を打つことが可能です。AE(Audience Engagement=読者の関与)を最適化するうえで、重要な役割を果たしているんですよ。

杉浦このコンテンツは読まれていませんよとか、違うターゲット層に届いていますよということが分析結果として出た場合、編集サイドにフィードバックするんですか?

梅﨑2018年から編集方針を決めるセンター席にAEデスクができて、デジタル部門のメンバーが出席するようになりました。そこで「朝の8時から10時くらいのアクセスが集中している時間帯に、本来届けたかった人に見てもらいましょう」とか、「朝の時間帯は金融関係の人のアクセスが多いので金融コンテンツを多めに流しましょう」とか、いろいろ工夫しています。

電子版広告を営業する際には、クライアントの目的とターゲットを意識し、データをベースに企画を立てますから、読者の傾向や属性がより詳しくわかると営業戦略はもっと緻密なものになります。

梅﨑そうですね。記事づくり、広告づくりの基盤となるデータを出せるよう頑張ります。

CROSS TALK 03 / 05

企画する営業

私は16年に入社しクロスメディア営業局(現・クロスメディアユニット)に配属されました。19年春からBtoB企業をメインクライアントとして、新聞広告・日経電子版広告・協賛型イベント企画のトータルセールスを行っています。ただ新聞の広告のスペースを売るだけでなく、たとえば企業が中期経営計画を発表するタイミングで、投資家向けのトップインタビューを実施したり、スマートフォン新作発表のタイミングに合わせ、どの素材がどこに使われているかを紹介する特集を化学・素材メーカーに提案したりと、企画色の強い営業です。

梅﨑担当クライアントによって企画内容をいろいろ工夫するんでしょうね。

はい。たとえばBtoB企業はBtoC企業に比べて一般の人にはなじみが薄いので、実は採用に困っています。そこで、たとえば学生の家族に対して企業をアピールしようという提案を考えます。最近は、就職活動で企業選択の際、家族に相談する学生が増えていますから。

杉浦なるほど。日経読者は多くがビジネスパーソンだから、企業アピール効果も高いでしょうね。ほかにはどんな企画を立てましたか?

最近の例では、何かこれまでにない企画を立てようと化学系チームで相談して、その日に掲載される新聞広告の約半数を化学業界で埋めました。これはとても反響があり、掲載していない化学関連の企業からも「掲載すればよかった」との声をいただきました。

梅﨑それは斬新な企画でしたね。こうしてそれぞれの仕事内容を改めて聞いてみると、やはり目線の先には読者がいることがわかります。読者に何を伝えるか、どうやって伝えるのか、読者とどうつながっていくのか。それぞれの立場で読者と向き合っている。

杉浦それに、私たちの仕事が水面下でつながっていることもよくわかりましたね。

CROSS TALK 04 / 05

強みは信頼性と蓄積

ところで、みなさんは日経の強みはどこにあると思いますか? 営業だとやはり信頼性が日経の大きな強みだと感じます。「日経です」というと、若い私でも部長クラス、取締役クラスの方が話を聞いてくれます。

杉浦記者として感じる強みは方向性が明確なことかな。読者もほとんどがビジネスパーソンですから、どういうコンテンツを欲しているかもはっきりしています。

梅﨑システムの立場だと140年を超えるコンテンツの蓄積。そのデータは大きな強みだと感じますね。実際に記者と一緒に仕事ができるので、私たちの分析データをコンテンツの改善に役立てることもできます。

では、逆に改善すべきと思うところはありますか? 私は模倣する力が少し不足していると感じています。さまざまな新興メディアが生まれるなかで、広告やイベントの手法も多様化しています。そうしたノウハウやアイデアをもっと活用していくべきです。Y世代やZ世代と呼ばれるような若者に受け入れられるためには、伝統とは離れたコンテンツにも目を向けなければならないと感じています。

杉浦私はもっとさまざまな文化的背景を持つ人が集まる職場になってほしい。グローバル化が進展するなか、これからの記事にはさまざまな視点からの分析が必要となります。そのためにも多様性のある環境で互いに刺激しあえる職場が助けになると思う。NAR編集部にも最近外国人の新入社員が来ましたが、そういう人と話していると、モノの捉え方や見方も異なり、大変参考になります。コンテンツにも広がりが生まれますしね。

CROSS TALK 05 / 05

私たちが起こす革新

梅﨑日経の強みを継承しつつ、そこに満足せず、改革を続けていく。それが私たち若手に託された使命です。そのためには、具体的に何をすべきだと考えていますか?

日経はこれからもユニークな存在であるべきだと思います。営業としてはとにかく日経に広告を掲載することを「おもしろい」と感じてもらいたい。そのためには、編集やデジタル部門との連携をさらに深め、日経のコンテンツを総合的に活用できることが大事ではないでしょうか。私の場合、日経本紙に記事が載る機会は少ないけど、高い技術力を誇る企業を数多く担当しています。たとえば電子版やデータベース面でこうした企業のプレスリリースなどをすくい上げる機能を充実してもらえれば、より営業の幅が広がると思います。

梅﨑そうですね。電子版でできることはこれからもっと増えていくでしょう。日経電子版はデジタル購読数が72万。世界有数のデジタルニュースメディアです。だからこそシステムもまたそれにふさわしくトップレベルのものにしていかなくてはならないと私は考えています。そのためにも、記者や営業の人の率直な意見が必要です。これまで以上に話し合いながら、デジタルの進化を速めていこうと思います。

杉浦私は、アジアの経済を知りたければ“NIKKEI”と言われる媒体になっていくべきだと思います。アジアにはFinancial TimesやWall Street Journalのような代表的なメディアはまだありません。しかし、中国やインド、東南アジアはこれからのグローバル経済で重要な役割を果たします。アジアのビジネスに関心をもつ人々に信頼される記事を届けられるよう、私自身も力を磨いていきたいと思っています。個人的な目標は語学力の向上ですね。必ずしも英語だけで取材ができる地域ではないため、現在は中国語を勉強しています。

私もこれからの時代で活躍するにはグローバル&デジタルのスキルを高める必要を感じています。まずは基本的な部分を鍛えようと、TOEICに挑戦したり、ウェブ解析士の資格を取得したりしています。

梅﨑個人的な目標を述べると、社内の技術トップとして技術の選択や投資の方向性を決めていけるアーキテクトになりたいと考えています。現在そんなポストはありませんが、将来はCTO(最高技術責任者)と呼ばれるようなポジションにつきたいですね。

杉浦日経の未来は、それぞれが目標を実現した先にあります。私たちの手で新しい日経をつくっていきましょう。