記者

池田 将 東京・編集局 経済部 2010年入社
※所属部局は取材時点のものです。

情報の伝達方法や流通量が拡大した現代だからこそ、事実を正しく残しつづけていく使命。50年後、100年後にも読まれる記事を。

新しいことを知り、伝えるのも仕事。
記録し、未来へ残すことも仕事。

「事実を正しく、記事として残すこと」。新聞記者として、私が大切にしていることです。その思いを強くしたのは、財務省を担当していた時に「日本は、なぜ巨額の国債を発行する債務国家になったのか」をテーマに記事を書いたことでした。データを分析すると、戦後のある時期から急激に国債発行額が増えていた。そこで、旧大蔵省の幹部だったOBから当時の様子を聞きとった「口述筆記」を情報公開請求しました。戦後復興期や高度経済成長期などに在籍した大臣や役職の幹部がどのような時代背景や外的要因に直面し、何を考え、どう決断したのかを読み解いていきました。
 直接、自分たちが取材したことではなくても、当時生きていた人たちの記録を掘り起こし、彼らが抱いていた危機感や反省の念を知ることは学ぶことも多かったし、面白くもありました。それは、まさに現代の人たちに知ってもらいたいこと、伝えたいことであったのです。
 記者には、「新しいことを知りたい」という欲求があります。同時に時代の証言者として、正しい記録を残す役割があると気付きました。私がいなくなった後でも、私の書いた記事を学者が研究し、この国のあり方を考えるきっかけになるかもしれません。明日の朝刊、夕刊を目にする読者だけではなく、50年後、100年後にも読まれる記事を残したいと思っています。

玉石混淆の情報が飛び交う時代に、
労力をかけても信頼性を担保する。

 住宅関連メーカーを担当していた入社1年目に、ある企業がプロ野球球団を買収するかもしれないというネタが飛び込んできました。私はその企業の幹部を朝晩訪ねては「球団を買うんですか? 買わないんですか?」と同じ質問を繰り返していました。
 相手の答えは、いつも同じ。「山登りで言えば、まだ八合目ぐらいだな」。しかし、ただ単に、イエスかノーかを聞き続けても、相手も答えようがないことに気付きました。私はその方の経歴を調べて、仕事の昔話を聞くようにしてみました。すると、少しずつ打ち打ち解けてきて、いろいろな話をしてもらえるようになりました。
 そしてあるとき、その方がポツンと漏らしたのです。「いつまでも八合目とは、言っていられないな」。局面がようやく動き出した瞬間でした。この仕事をしていると、取材相手の懐に、すっと入れる瞬間があります。世の中の耳目を集めるニュースの中心にいる人物がその時、何を考えていたかを知ることができる。まさに記者としての醍醐味です。
 今の時代は、SNSで誰もが自由に情報を発信できます。その中で我々はなぜ、情報源に何度も足を運び、地道に人間関係を築き、費用と労力と時間をかけて記事を書くのか。それは飛び交う玉石混淆の情報の中で「石」ではなく「玉」のニュースを発信する使命があるからです。その使命を果たすために、我々は取材し、記事を書いているのだと自負しています。

とある日のスケジュール

6:30

起床。他紙の報道をチェック

10:00

農水省の記者クラブに到着。省内を取材

12:00

昼食

午後

農水省以外の役所や民間の研究機関、大学、政治家などを取材

夕方

記者クラブで原稿執筆

19:00

夜回りや取材先との会食でクラブを出る。何もなければ退社

入社からのキャリア

2010年入社
東京・編集局証券部
2012年
静岡支局
2015年
東京・編集局企業報道部
2016年
東京・編集局経済部
記者
  • 池田 将
  • 濱 美佐
  • 島田 学
  • 井上 みなみ
  • 伊藤 学
  • 吉田 三輪
  • 小瀧 麻理子
  • 鈴木 淳
  • 山田 彩未
  • 越川 智瑛
  • 本池 英人
  • 岩﨑 貴行
  • 森下 寛繁
  • 篠原 英樹
  • 小高 顕
  • 三上 秀和
営業・企画
  • 星 貴大
  • 木暮 浩孝
  • 三好 裕介
  • 大竹 真生
  • 中元 健児
  • 平野 智章
  • 有國 優人
  • ぐし宮城 綾子
デジタル
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  • 藤枝 朋久
  • 赤間 夏樹
  • 中村 景
  • 御厨 直樹
情報インフラ
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  • 印藤 祐介
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