記者

森下 寛繁 東京・編集局 整理部 2007年入社
※所属部局は取材時点のものです。

適切な言葉と写真で、新聞をつくりあげていく。

自分が考えた見出しが、紙面を飾る。
新聞全体をプロデュースする仕事。

 私が所属する整理部の仕事は、いわば新聞の編集者。読者の第一印象を決める「新聞のビジュアル」をつくる仕事です。各部のデスクと相談しながら、記者が走りまわって取材して書いた記事に見出しをつけ、効果的な写真やイラストを選び、真っ白な紙面の上にレイアウトする。現場の記者から受け取った原稿を使って、まさに新聞をつくりあげる仕事です。
 整理部の最大の使命は、記事の価値を最大限に引き出し、わかりやすく読者に伝えること。適切な見出し、写真を付けて紙面を完成させることが何より大切で、つくり手によって見せ方も見出しも異なります。記事の扱い方、言葉の選び方を間違えると、読者に意図が伝わらず記事を読んでもらえないかもしれません。責任は重大ですが、その分、自分にしかつくれない紙面を作り、多くの人に読んでもらおうと試行錯誤を重ねています。
 これまでで一番印象に残っている紙面は、入社2年目に担当した、野球の国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」におけるイチロー選手の特集。WBC第1回開催時とは異なり、2回目は寡黙ながらもプレーや行動でチームを引っ張っているという記事でした。記事に合うように私が選んだ写真は、打席のイチロー選手を後ろから撮影した写真。カメラのフラッシュに浮かび上がった51の背番号、独特のポーズで、見た瞬間にイチロー選手だと分かる選び抜いた1枚を紙面の真ん中に掲載しました。付けた見出しは「イチロー 語る背中」。すべてがピタッと合わさった瞬間がそこにありました。記事は今でも、大事にスクラップしています。

世界で起こる歴史的な事件も、日本の小さなニュースも、
正確に、緻密に、伝え続けていく。

 思い描いた紙面をつくるのはこの仕事の醍醐味ですが、突然ニュースが飛び込んできた時に一度レイアウトしたものを白紙に戻し、締め切り時間と闘いながら新しい紙面にするのも整理部ならではのダイナミックな仕事です。2015年11月14日の早朝、パリ同時多発テロのニュースが飛び込んできました。今、自分が感じていること、世界が感じていることは何か。そこを考え抜いて写真を選び、私は「震えるパリ」という見出しを付け、急遽つくることになった写真特集を仕上げました。読者の心情を推測しながら、そこに自分の思いも込めて、タイムリーかつ正確に歴史の1ページとなる瞬間を残す。新聞という記録に残る媒体の意義を感じる仕事でした。
 日本経済新聞は見出しに安易な略語や曖昧な表現をできるだけ使わず、他紙では扱われないような記事も取り上げてたくさんのニュースを掲載しています。たとえ小さな記事であったとしても、メーン購読層のビジネスパーソンにとってはビジネスチャンスのきっかけになるかもしれない。だからこそ私たちは一つひとつの記事を大切に、緻密に、誠実に紙面をつくっていくのです。
 以前と比べると毎朝電車で紙の新聞を読む人は減ったとはいえ、日経電子版を含めると日本経済新聞は依然として読者から多くの支持を得ています。私が担当した紙面をたくさんの人が読んでいるのを目の当たりにすると、改めて影響力のある仕事だなと思います。記事のどこにスポットを当てて見出しを付けるのか、どの写真をレイアウトするのか。記事の意図を見誤らないように、選ぶ言葉を間違えないように、「影響力のある仕事」という責任を背負いながら、日本経済新聞ならではの紙面をこれからもつくっていきたいと思います。

とある日のスケジュール

10:00

起床

11:00

朝食

11:30

他紙も含めて新聞を読む

12:00

自由時間を過ごす

16:00

出社

18:00

デスクと打ち合わせをしながら担当紙面を制作

26:00

帰宅

入社からのキャリア

2007年入社
東京・編集局整理部
2013年
東京・編集局電子編集本部電子報道部
2015年
東京・編集局整理部
記者
  • 高橋そら
  • 山田 彩未
  • 青木 真咲
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  • 濱 美佐
  • 森下 寛繁
  • 村田篤史
  • 渡辺 直樹
  • 生川 暁
  • 佐竹実
  • 本池 英人
  • 伊藤 学
  • 小高 顕
  • 三上 秀和
営業・企画
  • 星 貴大
  • 黒澤 幸太郎
  • 木暮 浩孝
  • 小野寺 渉
  • 藤枝 朋久
  • 山岸 丈子
  • 当广 千晶
  • 中元 健児
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  • ぐし宮城 綾子
デジタル
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