掲載日:2002/08/17

|文具「ウィル・ステーショナリー・アクテック」 |中型セダン「S60」入門モデル||玩具菓子「池田理代子の世界 ベルサイユのばら」|


文具「ウィル・ステーショナリー・アクテック」
コクヨ
・使い勝手★★★★
・アピール度★★★
・価格メリット★★★
デザイン秀逸 細かい工夫も
 トヨタ自動車や松下電器産業などが共同で打ち出したブランド「ウィル」の新シリーズ。「インテリアにもなる文房具」がコンセプトで、ホチキス、穴開け機、テープカッターなど十四種類がある。価格は百八十―六百円。
 それぞれの機種で細かく工夫しているのが特徴。例えばホチキスは立てて置くことができ、場所をとらない。シャープペンシルは「しんが最後の三ミリメートルまで使える設計にした」という。
 クリップケースは取り出し口に磁石を付けており、手を奥深くまで突っ込まなくても、金属製クリップが取り出せる。カッターは折った刃をまとめて入れておける場所を上の部分に設け、刃の捨て場所で悩むことがないようにした。
 人間工学に配慮したデザインは秀逸。機能がよくなっているわけではないが、かわいらしい文具を求める若い女性に売れそうだ。
 この商品はデザインの統一がとれ、見栄えもいい。しかし「ウィル」シリーズ全体でみると、かつてのような「レトロ」と「新しさ」とを融合したイメージが薄くなっている。商品展開も菓子などリスクの少ないものに偏りがちで、ブランドイメージが弱くなっているという指摘も出ている。


           

中型セダン「S60」入門モデル
ボルボ・カーズ・ジャパン
玩具菓子「池田理代子の世界 ベルサイユのばら」
フルタ製菓
・価格メリット★★★
・使い勝手★★★
・アピール度★★★
・新規性★★
30馬力減、価格競争力向上
 二〇〇一年一月に発売した中型スポーツセダン「S60」シリーズの新しい入門者向けモデル。座席やホイールの素材を変え、従来の入門モデルよりさらに価格を三十万円引き下げて三百六十五万円に設定。買いやすくした。
 機能面での変更点は最大出力を三十馬力減らした点。もともと「S60」の購入者は走りのスポーツ感より安全性を重視する人が多く、出力を下げたことによる売れ行きへの打撃はなさそう。逆に価格が下がった分、売り上げへのてこ入れ効果が見込めるかもしれない。
 競合商品としては日本ゼネラルモーターズの「オペル・ベクトラ」などが考えられる。車そのものの魅力は「べクトラ」に劣るかもしれないが、クーペ風に仕上げたデザインや日本でのブランドイメージ、安全性の高さなど、全体として「べクトラ」に引けをとらない。
 「S60」のデザインは欧州で多くの賞を受賞している。こうした海外での評価の高さが、日本の消費者に安心感を与えるだろう。
人形は精巧、成人女性向け
 成人女性を狙った菓子。漫画「ベルサイユのばら」に出てくる登場人物を精巧な人形にした。昨年五月に販売を始めた「20世紀漫画家コレクションシリーズ」の一環で、すでに発売した「松本零士」「横山光輝」「永井豪」に続く第四弾。七グラムの清涼菓子に人形が付いて三百円。
 人形は「オスカル」「マリー・アントワネット」など八種類と、内容を明らかにしていない「シークレット」製品一種類がある。
 フルタ製菓は恐竜などをテーマにした「チョコエッグ」をすでに一億個売っており、こうした分野でのマーケティング手法は定評がある。今回の「ベルばら」も人形は精巧な仕上がりで、商品としては十分よくできている。
 今回は珍しく女性向きということで、販売量は未知数の面がある。「ベルばら」ファンは三十代を中心に確実に存在し、漫画の復刻版なども売れている。幼少時代への懐古もあり、彼女らの購買意欲を引き出すのは確実だろう。
 同社は第五弾として「高橋留美子の世界」を予定しており、こちらも売れ行きが期待できそうだ。


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