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日経地域情報化大賞2005
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【「日経地域情報化大賞」受賞者トークショー】

千葉県立東金病院・平山愛山院長=9日、京都市
 記念シンポジウムでは基調講演に続き、受賞者らによるトークショーが行われた。ここではプロジェクトが成功したポイントや苦労した点などを紹介した。いずれも技術的に進んでいるだけでなく、地域に密着した活動が成功の原動力となった。

 日本経済新聞賞を受賞した「わかしお医療ネットワーク」の千葉県立東金病院・平山愛山院長は「電子カルテネットワークを整備するだけではただの電気的なつながりで終わっていた。地域の中でふれあい、お互いに安心して信頼してできる関係を築くことができたことですばらしい医療を提供できるようになった」と成功のポイントを語った。

 日経産業新聞賞を受賞した「みちナビとよた」を運営する豊田市の菊地春海助役は「人間は目的地に向かって動くのだから目的地に関連した情報、たとえば駐車場の状況、公共交通機関の状況、バリアフリー情報、イベント情報を目的地と連携させて提供しようと考えた。GIS上で連携させるため、目的地だけでなくその周辺の情報も見られるようになった」と、ただ検索結果だけを表示させるのではなく、地域の情報を最大限に提供することで大きな成果が得られたことを強調した。

 日経MJ(流通新聞)賞を受賞した「西条市合併記念映画製作と“らくだ銀座”プロジェクト」のFireWorksの越後啓子プロデュ―サーは、「映画は非日常的で人が集まりやすかった。まずは一緒に映画を作りろう、というスローガンの元、いろいろな思いを持て集まってくれた。短期間の間にロケハンバスツアーや脚本塾といったイベントを用意して達成感を保つように工夫したのが成功した要因だろう」と分析し、それを受けて西条市企画経済部行政改革推進室・榎本環地域調整係長は「行政のイベントは行政が全部お膳立てして住民は協力するだけというものが多いが、今回は住民が役割分担してそれぞれが責任を持ってやっていた。思っていた以上に目標・夢を与えたと思う」とプロジェクトの成果を強調した。

 インターネット協会賞を受賞した長野県協同電算の佐藤千明ネットワーク部長は「はじめから通信サービスをやりたかったのではなく、農家の人たちのために農業情報サービスをどうやって提供するかを考えていた。結果的に農家を結ぶ有線放送電話のネットワークを使ってADSLを引くことができたが、全県にこのネットワークがあるわけではないので、いかに周辺に広げるかが問題だった。中継網をいかに調達できるかに苦労した」と当時を振り返った。
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