日立製作所はこれまで、IT機器やデータセンターの省電力化など、グリーンITへの取り組みを推進してきた。その成果を取り入れた製品の一つが、ブレードサーバーを核に、ストレージやネットワーク、システム管理ソフトウエアを統合した、新世代のITプラットフォームである統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」だ。2008年6月には、かんたん静音モデル「BladeSymphony SP」が登場。BladeSymphonyの大きな特長である高信頼性と低消費電力に、導入の容易さと静音性が加わった。
日立製作所は、グリーンITへの取り組みとして、主要IT製品の消費電力削減により環境問題に取り組むHarmonious Greenプランを策定。今後5年間で累計約33万トンのCO2の排出抑制を目指す。さらにHarmonious Greenプランで培ったIT省電力化の技術やノウハウと、空調機、電源設備などの省電力化技術を融合。今後5年間でIT機器、電源、空調など全体消費電力の50%削減を目指すプロジェクトCoolCenter50も推進している。
取り組みの成果は、徐々に製品にも反映され始めている。その代表的なものが、「BladeSymphony」の製品群。インテルXeonプロセッサー/インテルItaniumプロセッサー対応のブレードサーバー、ストレージ、ネットワーク、管理ソフトウエアを一体化した統合サービスプラットフォームである。ラインアップには、ハイエンドモデルの「BS1000」、小型高集積モデルの「BS320」、かんたん静音モデル「BladeSymphony SP」がある。

株式会社 日立製作所
エンタープライズサーバ事業部
第二サーバ本部
製品統括部
担当部長
田中夏朗氏
BladeSymphonyの大きな特長は、同社が得意とする高信頼性に加えて、その消費電力の低さにある。「例えば、従来の1Uサーバー10台を10ブレードのBS320に置き換えた場合、電力消費を26%削減できます。これに電源やファンなどの節電機能、仮想化技術による効果を含めると、最大で65%の消費電力量削減が可能です」(田中氏)。
仮想化とはコンピュータを構成するCPUやメモリーなどのリソースを、物理構成にとらわれず、柔軟に配分する技術である。従来はそれぞれのリソースが特定のアプリケーションに縛られていたが、この技術を用いることで複数のアプリケーションが柔軟にリソースプールを使えるようになる。結果としてリソースの有効活用、さらには消費電力の削減にもつながる。もちろん、初期コストや運用コストも低減できる。
長年、仮想化の研究を続けてきた同社は、独自のサーバー仮想化機構「Virtage(バタージュ)」を開発、BS1000でサポートしている。Virtageについて田中氏は「例えば昼の間にある業務に割り当てたリソースを、夜間には別の業務に振り向けるといった使い方ができます。また、開発環境でつくったデータ・ファイルなどを、そのまま実際の業務環境で使えるのも特長の一つです」と語る。
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