【ドバイ=太田順尚】イエメンの首都サヌア近郊で地元部族民に日本人男性(63)が拉致された事件で、在イエメン日本大使館は18日、男性が依然として犯人側に拘束されていることを確認したと明らかにした。イエメン政府などは同日、地元部族有力者を介した交渉を再開し、解放に向けた努力を続けている。
男性の状況を巡っては17日夜、地元当局者筋などから「解放され、サヌアに向かった」との情報があり、大使館は男性との直接連絡を試みるなど確認作業を続けた。だが、AFP通信によると、交渉を仲介する地元部族指導者は18日、「間違えた情報を伝えてしまった」と述べ、情報が誤りであったことを認めた。
部族指導者によると、男性の解放と引き換えに、治安当局に拘束されている犯人の親族を15日以内に釈放することでいったんは犯人側と合意。だが、犯人側がその後、親族を3日以内に釈放するよう改めて求めてきたため、解放が実現しなかったという。この過程で解放されたとの情報が誤って流れたとみられる。(01:14)