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伊藤: |
M&Aによって有力ブランドを手に入れたことでブランドポートフォリオが一段と充実した。一方でブランドアイデンティティーの一貫性を保つ難しさも増した。
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木村: |
たしかにその恐れはあるが、戦略的な重要度に従ってフェアに扱うことが最も大切だ。RJRナビスコには世界トップ10に入る「キャメル」「ウィンストン」「セーラム」という魅力的なブランド資産があった。これに「マイルドセブン」を加えた4つをグローバル・フラッグシップ・ブランド(GFB)と位置づけ、経営資源を集中投下してきた。当初は海外たばこ事業の5割くらいだったGFBの売り上げが、現在では3分の2を占めるまでに成長しており、GFB戦略が正しかったと考えている。今度、ギャラハー社を買収したことで「ベンソン&ヘッジス」「シルクカット」「メンフィス」といった強力なブランドがさらに加わった。GFBとの融合により、市場や価格帯でバランスの取れた、より競争力の高いブランドポートフォリオを構築できる。
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伊藤: |
ブランドを磨いて高める活動と社員の活力を引き出す活動とを連動させて社内を活性化することが重要だが、これについてはどうか。
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木村: |
いろいろな側面を考える必要があるが、基本的にはビジネスを成長させ、ステークホルダーへの責任を果たしていくことが、結局は社員に還元されるのだと思う。たばこ、食品、医薬品という健康や生命に直接影響する商品を扱う以上、世界一の水準で企業倫理を守る。品質にこだわり、付加価値の高いものづくりに徹してブランドを磨いていくことが、社員の働きがいに結びついていく。したがって、これは未来永劫(えいごう)追求していくべき課題であり、立ち止まれないテーマだ。当社はあらゆる企業活動を通し、ステークホルダーの方々の期待を超える驚きや喜び、JTならではの付加価値である「ディライト」を提供し、かけがえのない存在になることを「ブランディング宣言」として表明している。これが現在進行形になっているのもそういう認識からだ。
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伊藤: |
ing形でのとらえ方には全く同感だ。ブランドは静態としてとらえているとすぐに落ちてしまう。現状に満足せず、絶えず高め続けることが必要だ。「ブランディング宣言」という言葉にそれが明示されていることは素晴らしいことだと思う。
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木村: |
JTはこれからも長期にわたり「価値創造ビジネスを多角的に展開するグローバル成長企業」であることを目指していくが、たばこ、食品、医薬品の3事業を通してそれを実現していきたい。
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