第10回 レースの体系 <レースの体系> レースは収得賞金額によるクラス分けとともに(第2回参照)、年齢、距離、性別、芝・ダートといった条件別に体系化されている。このレース体系を路線分けともいう。全ての路線はG1レースを頂点に整備されており、各馬はそれぞれの適性にあった路線を選択し頂点を目指す。 ○年齢別路線 年齢別路線は2歳、3歳だけというように同世代が競い合うレースと、3歳以上、4歳以上というように異なる世代が競い合うレースがある。 ・2歳戦 頂点は年末の朝日杯フューチャリティステークスと阪神ジュベナイルフィリーズ。2歳時のG1レースはこの2レースだけだが、翌年のクラシック戦線の前哨戦であり目が離せない。 第67回日本ダービーを制したアグネスフライトと河内洋騎手。騎手にとってダービージョッキーになるのは最大級の栄誉とされる〔共同〕 ・3歳クラシック路線 サラブレッドにとって一生に一度の晴れ舞台と言えるのが伝統あるクラシックレース。クラシックとは英国競馬のレース体系を参考にして戦前に設けられたレースのことで、桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞の5レースが該当する。中でも日本ダービーに優勝することはホースマン最大の栄誉とされており、G1の中でも別格の存在となっている。また、牡馬のクラシックレースである皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制した馬は三冠馬と呼ばれる。この偉業を達成した馬は、セントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンの5頭しか存在しない。 ・古馬路線(3歳以上、4歳以上) 古馬戦線は距離別、性別に細かく分類された複雑なレース体系になっており、出走馬も3歳から7〜8歳以上の馬まで幅広い世代が出そろう。3歳馬は安田記念以降に施行されるG1にも出走可能だが、この時期の3歳馬が4歳以上の古馬に挑むのは非常に難しいとされ、普通はクラシック終了後の秋以降に挑戦する場合が多い。もっとも、最近はクラシック最終戦である菊花賞の3000メートルという長丁場を嫌って、2000メートルの古馬戦である秋の天皇賞に挑戦する3歳馬が増えている。 〔路線別のG1一覧〕 ○距離別路線 今年、春の天皇賞を制したテイエムオペラオー〔共同〕 馬には必ずそれぞれに適した距離がある。優れたスピードと切れ味を持つ馬は短距離に、スタミナと息の長い末脚を武器にしている馬は長距離に向く。両者の特性を兼ね備えたバランス型は中距離向きで、2000メートル前後の距離を得意とする。ただし、能力の高い馬は自分の適性距離以外でも力を発揮する。また、どの距離でも力を出せる万能型も存在する。 ・短距離路線 一口で短距離馬といっても、この中でさらにマイラー(1600メートル前後を得意距離にする馬)とスプリンター(それよりも短い距離を得意とする馬)の2種類のタイプが存在する。短距離はスペシャリストの領域とされ、中長距離馬の場合、どれほど能力が高くてもこの距離では真価を発揮できないことが多い。 ・中距離路線 2000メートル前後の距離に対応できるバランスの取れた馬が集まる路線で、非常に層が厚い。 ・長距離路線 ステイヤーと呼ばれるスタミナ自慢が集う路線。3200メートルで施行される春の天皇賞がその頂点に位置する。 ○性別路線 牡馬よりも体力的に劣る牝馬を保護しつつ、優秀な繁殖牝馬を選定する目的で牝馬限定戦が設けられている。G1も5レースある。 ○ダート路線 中央競馬は芝のレースが中心だが、最近になってダートのレース体系も充実してきた。G1もフェブラリーステークスとジャパンカップダートの2レースが設けられている。また、ダート主体の地方競馬と統一のレース体系が整備されている(第7回参照)。
・古馬路線(3歳以上、4歳以上) 古馬戦線は距離別、性別に細かく分類された複雑なレース体系になっており、出走馬も3歳から7〜8歳以上の馬まで幅広い世代が出そろう。3歳馬は安田記念以降に施行されるG1にも出走可能だが、この時期の3歳馬が4歳以上の古馬に挑むのは非常に難しいとされ、普通はクラシック終了後の秋以降に挑戦する場合が多い。もっとも、最近はクラシック最終戦である菊花賞の3000メートルという長丁場を嫌って、2000メートルの古馬戦である秋の天皇賞に挑戦する3歳馬が増えている。