ビッグレッドファーム
ビッグレッドファーム
2歳馬の取材で、育成牧場を巡る日々が続いている。個々の調教技術、また、トレセンにも負けない調教施設など、即戦力となり得る2歳馬を作り出すスタッフたちの知恵と努力を、この取材で改めて知る事も多い。
今年、取材で回った育成牧場で、この2歳世代の動向が気になる育成牧場を見つけた。ただ、その牧場の名前がビッグレッドファームだと書くと、驚かれる読者もいるのではないか。
この2003年生まれの世代から、ビッグレッドファームの育成調教は大きな変化を遂げている。代名詞とも言える坂路調教こそ今まで通りではあるが、そこで行われている調教メニューが、今までとは180度変わったのだ。
坂路の頂上まで叩き合いを繰り広げながら、ゴール前でハナ差でも前に出る闘争心と、体力の極限を覚えさせていたのが今までの調教メニューであった。しかし今年からは、馬の折り合いを重視し、坂路のスタートからまっすぐに伸びた隊列が全く崩れないまま頂上へと駆け上がる、いわゆる「縦列調教」を全ての育成馬に課している。
この「縦列調教」を施されているのが、岡田繁幸代表自ら、「近年希に見るほど、この世代は素質馬が揃っている」
と話す2歳馬たちである。「動きの柔さと、スケールの大きさは、さすがサンデーサイレンスの産駒です」
とスタッフが勧めてくれたのがマイネレーベンの03(牡、父サンデーサイレンス)。また、「距離が伸びれば伸びるほど、いい走りを見せてくれるはず」
と調教を付けているスタッフが話していた、タケショウティアラの03(牝、父オペラハウス)は、牝馬らしいスピード感のある走りを見せている。
総じて仕上がりも良く、今年も函館、福島の開幕週から大攻勢をかけてくるとのこと。例年以上に「マイネル、マイネ、コスモ」の冠名が付いた2歳馬たちのレースには注目して欲しい。
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