シーリールの04 牝 父Distorted Humor 3月5日生まれ
追分ファーム
現在、追分ファームが繋養している繁殖牝馬は約45頭。勿論、種付けシーズン前という事もあり、この数字に増減は出てくることになるだろうが、それでも50頭を越える事はないという。
「繁殖の入れ替えは早いと思いますね。牧場を見渡しても、高齢の繁殖牝馬はあまり残っていませんから」
と追分ファームの川上哲史さんは話す。少数尖鋭の方針を貫きながら、繁殖の更新を早め、新陳代謝を促す姿勢。これは他の社台グループの各牧場にはなく、追分ファームらしい特徴だと言える。
今回紹介する当歳馬の母であるシーリールもまだ6歳と若い繁殖。父のSea Heroはその父にポリッシュネイビーを持つDanzig系の種牡馬で、GTケンタッキーダービーとGTトラヴェラーズSに勝利するなど通算6勝。シンディーズヒーローがGTデルマーデビュータントSを勝利するなど、種牡馬としても実績を残している。
母シーリールは重賞勝ちこそ果たしていないが、アメリカで4勝を上げ、重賞入着も4回と高いレベルで安定した成績を残し続けた。父にフォーティナイナーを持つDistorted Humorの産駒を受胎し、キーンランドノベンバーセールに上場していたところを、追分ファームが購入してきた。
日本生まれの初子となるのが、シーリールの04(牝、父Distorted Humor、3月5日生)。比較的小さく生まれるという初子にしては骨格も良く、また、筋肉量が豊富な点にも好感が持てる。
「持ち込み馬は未知なる可能性を秘めていると思います。母系に入っているDanzig、父系のフォーティナイナーの2頭ともスピード能力の高い種牡馬。そう思うとこの筋肉質の馬体も頷けますよね」
と川上さんは話す。確かに新しい繁殖牝馬は、産駒の傾向を見てみないと分からない部分が多いが、血統から受け継がれたスピード能力は、産駒にも伝わっていく傾向にある。このシーリールの04は牝馬という事もあって、血統的にも未来の繁殖候補とも言えよう。追分ファームはまた、宝物を手に入れた。
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