スカラシップの04 牡 父カリズマティック 2月20日生まれ
パワフルレディは素晴らしい繁殖牝馬だったのだなと改めて思う。8月29日に札幌競馬場で行われた2歳新馬戦において、最後の産駒であるサイボーグ(牡、父タバスコキャット)が見事勝利。半兄はウイニングチケット、ロイヤルタッチという血統面からしても、クラシックへの期待も大きい。
パワフルレディはサイボーグを出産した後、繁殖牝馬を引退。現在は藤原牧場にて功労馬として繋養されている。しかし、パワフルレディが残した血は種牡馬としてだけでなく、牝系としても牧場に伝えられている。今回紹介する当歳馬の母スカラシップは、父にトニービンを持つウイニングチケットの全兄弟。現役時には4勝をあげ、GVフラワーカップでも4着入着を果たしている。
「スカラシップは400`を切って競馬をしたことがあったほど小柄な馬。でも、デビュー戦ではサニーブライアンの2着に入っているのだから、能力は重賞級だったのだろうね」
と牧場の代表を務める藤原悟郎さんは話してくれる。パワフルレディの牝系は言わずと知れたクレイグダーロッチ系。四代母にはオークスを含め9勝をあげたスターロッチの名前が輝く日本屈指の名牝系だが、実はこの牝系の中でも三代母のロッチテスコの系統は、名牝として花開く時期が遅れた方だった。
それでも種牡馬となったカリスタグローリを輩出しただけでなく、スカラシップを始め、現在、牧場にはロッチテスコ系の繁殖牝馬が3頭繋養されるなど血を残している。他のクレイグダーロッチ系の繁殖と共に、さらにこの牝系を繁栄させてくれるに違いない。
勿論、牡馬にはクラシックを制覇し、種牡馬となるような活躍を期待したいところ。今年の春に誕生したスカラシップの04(牡、父カリズマティック、2月20日生)は、血統的にもそれに相応しいものを持つ。
「カリズマティックはアメリカで2冠馬となっただけでなく、馬格も素晴らしいからね」 とは藤原さんの言葉。実際、放牧地でのスカラシップの04の姿を見たが、馬格が素晴らしいだけでなく、薄い皮膚の下には張りのある筋肉で覆われていた。「この中でも特に元気な馬ですよ」と案内してくれたスタッフの方も笑みを浮かべる。これからのサイボーグの活躍もそうだが、甥に当たるスカラシップの04のデビューも、どうやら注目してもらった方がよさそうだ。
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