イズミケリーの04 牝 父キンググローリアス 4月14日生まれ
今年の日本ダービーが終わった。先週、この欄で紹介したイセノトウショウの04の兄であるコスモバルクは、健闘を見せるも8着に敗れた。
皐月賞の前から加熱していた取材は、ダービーに向けてさらにヒートアップし、競馬マスコミがコスモバルク、そして岡田繁幸さんや五十嵐騎手や田部調教師を取り囲まない日は無かったかのように思えた。
そんな異様な空気の中で馬を作り上げ、最高の舞台でレースをさせたこの3人を含めた関係者には頭が下がる。ファンにとっても、ここまで思いを入れて応援できた馬は、近年、そうはいなかったのではないだろうか? 秋に再び、GTのファンファーレが鳴る場所でコスモバルクの姿を見たい。
ここからは個人的な感想だが、取材でお世話になった人が多い馬だけに、ダービーではなんとか勝って欲しかった。
レース前に加野牧場の代表を務める加野喜一さんとお会いしたのだが、「今日は勝てると思うんだ」と言いながら、握手を交わした時の力強さに、どれほどの思いが入っているかが分かった。コスモバルクの敗退に、関係者を通しながら接してみて、改めて日本ダービーというレースの凄さに気づかされた思いがする。
今回紹介するのは、コスモバルクと同様に地方競馬所属のままで中央に挑戦し続けたタマルファイターの全兄妹となる、イズミケリーの04(牝、父キンググローリアス、4月14日生)である。
とにかく利発な馬で、カメラを向けるとすぐに顔を上げてくれた。まるでこちらの言うことが分かっているかのように「止まって」と言えばそこから動くことなく、また撮影が終わると、トコトコと母親の方に帰っていく程だった。
馬としての出来も申し分なく、競走馬として必要なところに筋肉が付き、また見た目の軽さからして、兄と同様に芝のレースが合っているような気がしてくる。
今年のクラシックを沸かせたコスモバルクを名馬とするならば、地方、中央合わせて27戦もしたタマルファイターもまた名馬。イズミケリーの04も兄のように長くレースを使われながら、喜一さんの笑顔がこぼれるような活躍を見せてもらいたい。
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