産地馬体検査 早来編 その2
産地馬体検査を見ていつも思うことだが、慣れない場所に馬を連れてきて、しかも会ったことの無い馬や人間に会うのは、かなりのストレスだと思う。
実際に今年も浦河や静内の会場では放馬があり、また、各会場ではイレ込んでいる馬も数多く見受けられた。デビュー前の2歳馬に何かあったら……と思うと、見ているこちらもハラハラする。
そんな中、プロフェッショナルだなと思った仕事をしていたのが、4月15、16の両日、早来の会場に受験馬を連れてきていた社台ファームだった。
スタッフは帽子を着用で、必ず馬は二人引き。また馬運車ごとに検査を受けさせて、馬の待ち時間を少なくするなど、事故の可能性を考えられる範囲で軽減していた。やはり強い馬を出す牧場は、管理もしっかりしていると、その仕事ぶりにうならされた。
その社台ファームの育成馬で目に付いたのが、体のラインが綺麗で、歩き方も実にきびきびとしていたシェンクの02(牝、父サンデーサイレンス)。同じサンデーサイレンス牝馬では、張りのある馬体をしたフェンジーの02(牝)、ぼやけて見える事の多い芦毛馬ながら、体のラインが際だっていたレッドチリペッパーの02(牝)姿も。今年の牝馬クラシック戦線を見てもそうだが、やはり社台ファームのサンデーサイレンス産駒には、期待を持って良さそうだ。
その流れにストップをかけるとするのは、同じ社台グループの育成牝馬達だろう。白老ファームが生産したフラワーパークの02(牝)と、ゴールデンサッシュの02(牝)は、2頭ともサンデーサイレンス牝馬で、しかも同じ2月18日生まれという共通点を持つ。
フラワーパークの02は、全兄妹のフィレンツェとは違って、すらっとした父の印象が出た馬体。動きも素軽いですよ、とスタッフは話していてくれた。ゴールデンサッシュの02はまとまりを感じさせる。性別こそ違うが、全兄ステイゴールドと似た印象を受けた。
また、ノーザンファームの生産馬のプラチナウェーブの02(牝)、ポトリザリスの02(牝)、マンファスの02(牝)といったサンデーサイレンス牝馬も見事な馬体をしていた。 ひょっとしたら来年の牝馬クラシックは、今日、この会場で見たサンデーサイレンス牝馬ばかりになってしまうのではないか? という気もしてくる。
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